本記事では、AfterShokzの骨伝導ワイヤレスイヤホン『OpenMove』をレビューしています。上位モデル「Aeropex」と同じチップを採用しながらも価格を1万円以内に抑えた骨伝導デビューに最適なワイヤレスイヤホンです。
こんにちは。ランニングするときのイヤホンは骨伝導派のハシカンです。
今回ご紹介する『Shokz OpenMove』は、初めて骨伝導イヤホンを導入される方に最適な「骨伝導エントリーモデル」と言っても過言ではない商品です。
空気の振動ではなく、頭蓋骨に振動を与え、内耳に直接音を届ける方式のイヤホンのことです。
再生する音楽と周囲の環境音を同時に聞くことができるため、ランニングやサイクリングなどのアクティビティーを安全に楽しむためのアイテムとしても非常に人気です。
僕も市民ランナーのはしくれですが、骨伝導を体験してからはランニングするときは常に骨伝導ワイヤレスイヤホンを使うようになりました。
- 後ろから迫ってくる車にほぼ100%気付ける
- イヤホンを落とす不安から開放される
- 有線イヤホン利用時のカチャカチャ音が全くしない
- 音量調整や曲送りなどの操作が走りながら簡単にできる
同社の上位モデル『Shokz Aeropex』とも比較してみましたので骨伝導ワイヤレスイヤホンをご検討の方の参考になればうれしいです。
本記事はメーカー様よりサンプル品をご提供いただき作成しています。
2021年12月29日に旧ブランド名「AfterShokz」から新しいブランド名「Shokz」になりました。
「Shokz」の方が覚えやすいし呼びやすくて良いですね!
- 骨伝導ワイヤレスイヤホンをリーズナブルな値段で楽しめる
- USB Type-Cケーブルで充電できるのは便利
- ボリュームコントロール時の操作音が大きめ
Shokz OpenMove の概要
それでは『Shokz OpenMove』を詳しく見ていきましょう。
従来モデルの性能はそのままに、コストを大幅に抑えることでより手に届きやすくした『Shokz OpenMove』。
これまで骨伝導に躊躇していたユーザーの望みを叶えてくれる高コスパ骨伝導ワイヤレスイヤホンです。
スペック
詳細スペックはこちら。
ブランド | Shokz |
商品名 | OpenMove |
型番 | AS660 |
色 | スレートグレー、アルパインホワイト、エレベーションブルー、ヒマラヤンピンク の4色(前2色を筆頭に順次展開) |
装着方式 | 骨伝導ワイヤレス方式 |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.0 |
対応プロファイル | A2DP, AVRCP, HSP, HFP |
周波数特性 | 20Hz~20KHz |
バッテリー持続時間 | 最大6時間 |
バッテリー充電時間 | 2時間 |
大きさ(ケース) | 幅 11.0cm x 奥行 13.3.0cm x 厚み 4.6cm |
重さ | 29g |
防水機能 | IP55等級 (あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない) |
保証期間 | 2年間 |
低コストながらBluetooth5.0に対応し、6時間の連続再生を実現するとともに29gの軽量ボディーに仕上げることに成功しています。
さらにIP55の防水性能をもっているため、ランニング時の汗や突然の雨でも安心して使うことができます。
充電ポートが汎用性の高いTYPE-Cポートである点もGoodポイント!
カラバリは4色あり、2020年9月に発表された時点ではスレートグレーとアルパインホワイトの2色が先行して発売されました。
2021年1月に新色のエレベーションブルーとヒマラヤンピンクの2つのバリエーションが追加され、合計4色となりました。
どの色も爽やかで良い感じ!
Shokzの他のモデルとの比較
各モデルの比較
モデル | OpenRun Pro | OpenMove | OpenComm | OpenRun (旧Aeropex) |
---|---|---|---|---|
位置付け | ハイエンド | エントリー | ビジネス | スタンダード |
Bluetooth バージョン | 5.1 | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
バッテリー持続時間 | 10時間 | 6時間 | 16時間 | 8時間 |
重さ | 29g | 29g | 33g | 26g |
防水性能 | IP55 | IP55 | IP55 | IP67 |
保証期間 | 2年 | 2年 | 2年 | 2年 |
標準価格 | 23,880円 | 11,880円 | 22,880円 | 17,880円 |
レビュー記事 | 記事を見る | 記事を見る | 記事を見る | 記事を見る |
『Shokz OpenMove』はエントリーモデルの立ち位置です。
バッテリーの持ち時間が少し短めですが、それでも6時間持つのであまり気にはなりませんね。それよりも他のモデルと比較して費用を1/2に抑えられるのは嬉しいポイントです。
骨伝導ワイヤレスイヤホンが初めての方や、なるべくコストをかけたくない方にピッタリのモデルです。
外観と付属品
まずは外箱からチェック。
クリアケースで中身が見えるタイプのパッケージ。
- OpenMove Bluetooth ヘッドホン本体
- 収納ケース
- TYPE-C充電ケーブル 1本
- イヤープラグ(耳栓)
- ユーザーガイド(日本語を含む12言語対応)
- 保証書(2年保証)
価格を安く抑えているにも関わらず、普段使いに便利なキャリングポーチはもちろん、イヤープラグ(耳栓)までしっかり付属していて満足度は高いですね。
続いてイヤホン本体を見てきます。
今回レビューしたのは4色あるカラバリのうち「スレートグレー」という色。一番シックな色のモデルです。
全体的にマットな質感ですが、サイドに入っているラインには艶があってポップな印象。
ちなみに赤いのは新品時に貼ってある保護フィルムなので剥がすとなくなります。
保護フィルムの下にある部分が、再生・停止、曲送りなどに使うマルチボタンになっています。
真上から見るとこのような形状になっています。
音を伝える振動部とコントローラー部分がネックバンドで繋がって一体になっている構造です。
最近主流の完全ワイヤレスイヤホンのように左右が独立していないので、運動中に落としてしまう心配もありません。
右側真横からみた状態。
本体下に見えるでっぱりがボリュームコントロールボタンと電源です。
音量の+ボタンと電源ボタンが兼用となっており、長押しすると電源がONになります。
その右側に見えるのが充電ポートです。
防水カバーを開くとTYPE-Cコネクターが現れます。
充電中は本体のLEDが赤く点灯し、満充電になると青点灯に変わります。
続いて音を伝える振動部分。
ここが耳の前側の頭蓋骨部分にフィットして音を伝えます。
通話に使うマイクは2か所についており、ひとつは右側振動部の下にあります。小さい黒い穴がマイク穴。
同じく右側の上側にもついており、通話でもクリアな音声を届けることが可能です。
耳に直接あたる部分はカーブを描いており、長時間つけていても痛くなりにくい形状です。
付属の充電ケーブルはTYPE-A – TYPE-C ケーブル。
すでにTYPE-Cで統一されている方であれば既存ケーブルも使えるのでうれしいですね。
マニュアルはもちろん日本語対応。
付属のケースは表面が防水加工されたしっかりしたもの。
表面はマットな感じですが、ゴムっぽい素材で防水性がある生地が使用されています。
イヤホンを収納するとこのような感じになります。
重さと大きさ
大きさは手のひらサイズ。
左右一体型なので完全ワイヤレスイヤホンと比較すると少しかさ張りますが、思ったよりコンパクトな大きさ。
重さは29.1g。
上位モデル『Shokz Aeropex』と比較しても3gの増に抑えられています。
Aeropex と OpenMove の大きさ比較
上位モデル『Shokz Aeropex』と大きさを比較してみました。
左が『Shokz Aeropex』、右が今回ご紹介の『Shokz OpenMove』です。
形状はほとんど一緒ですが、振動部やネックバンド部分などが少しずつ大きいので、若干大きめに見えます。
一番大きな違いはイヤーフック部分の形状です。
耳に合うかどうかは個人差もありますが、私が使ってみた限りでは1時間のランニング程度では全く痛くなることはありませんでした。
左側の『Shokz Aeropex』についているマルチボタンは、右の『Shokz OpenMove』にも付いており、振動部にあるライトグレーのラインがボタンになっています。
音量調整ボタンの配置も全く一緒です。
違いは充電ポートと音量操作ボタンの配置が入れ替わっているくらい。
大きさや使用感はほぼ上位モデルの『Shokz Aeropex』と同等なので、あとはデザインと価格で選ぶのも良いかもしれません。
装着した際の見た目
実際に『Shokz OpenMove』を装着してランニングしてみました。
装着感としては、耳の前の部分を軽く挟まれている感じで、圧迫感は皆無です。
周囲の音も普通に聞こえるので、閉塞感もゼロ!
装着時の見た目も良い感じ。
製品自体のデザインが良いので、ランニングのようなアクティビティーからビジネス用途まで幅広く使えそうです。
音質をチェック
骨伝導の良さを十分に味わえる音質 テレワークにも最適
上位モデルの『Shokz Aeropex』と聞き比べてみたところ、僕個人の感想としてはやはり上位モデルの『Shokz Aeropex』のほうが少し音がクリアーに感じました。
何度も付け替えながら比較しましたが、振動部の形状が違うので、骨への振動部の当たり方が少し変わるみたいで、この「当たり方の違い」が音質の違いを発生させている原因なのではないかと感じました。
当たり方によって結構音質が変化するので、人によってはOpenMoveのほうが当たり方が良くてクリアーに聞こえる場合もありそう。
ちなみに、骨伝導イヤホンってなんとなく音質が悪いイメージをお持ちではありませんか?
僕も以前はそうだったんですが、実際に聞いてみると想像以上に音質が良いことに驚きました。
音質が求められる音楽鑑賞だけではなく、骨伝導は人の声が一番よく聞こえるのでテレワークでのWEB会議にも使え、活用の幅は広いですね!
3種類のイコライザーモード搭載
『Shokz OpenMove』には3種類のプリセットされたイコライザー機能が搭載されています。
3つのイコライザーモード | 音質の特徴 |
---|---|
スタンダードモード | フラットな音質で一番バランスが良いモード |
ボーカルモード | 低音と高音を少し抑えて人の声がよく聞こえるモード |
イヤプラグモード | 低音を一段と抑えて耳を塞いでいる状態でちょうどよいモード |
ボリュームの+と-を同時に押すことで、順番に切り替えることが可能です。
普通に音楽を聴くときはスタンダードモード、WEB会議のときはボーカルモードにすると聞き取りやすくなっておすすめです!
Shokz OpenMove の良かったところ
押しやすいボタンで操作性はかなり良い
左側の振動部にあるライトグレーのラインが「マルチボタン」になっていて、曲送りや曲戻しなどのコントロールが可能です。
- 曲の再生・停止:1回押す
- 曲送り:2回押す
- 曲戻し:3回押す
- 電話を受ける・切る:1回押す
- 音声アシスタントを呼び出す:2秒間長押し
- 通話拒否:着信中に2秒ほど長押し
右側下部にはボリュームコントロールボタンがあり、直感的な操作が可能です。
ランニング中に音量操作したいときって結構あるので、ボリューム調整できるのはかなりの高評価ポイント!
type-cで充電できるのは便利
『Shokz OpenMove』の充電ポートはTYPE-Cポートなので、付属のTYPE-C充電ケーブルはもちろん、お手元にお使いのTYPE-Cケーブルがあればそれも使えます。
上位モデルの『Shokz Aeropex』はマグネット式で充電が楽な反面、専用品なので自宅用、会社用と使い分けたり、消耗して交換したい場合も別途専用品を購入する必要があるので、すこし心配。
手軽に充電できて安心です!
IP55の防水性能で汗や突然の雨にも安心
IP55相当の防水性能を持っているため、運動中の汗や突然の雨でも全く問題ありませんし、水洗い可能なのでガジェットを常に清潔に保ちたい方にもピッタリです。
僕もランニング後はGPSウォッチもイヤホンも全部じゃぶじゃぶ洗います。ガジェットは常にピカピカの状態じゃないと気が済まない僕のような潔癖症の人には防水性能は必須です笑
Shokz OpenMove のデメリット
ボリュームコントロール時の操作音が大きめ
特に、イコライザーをイヤプラグモードにしているときに感じたのですが、小音量で聞いているにも関わらずボリュームの操作音が小さくならず、+ボタンや-ボタンを押す度に「ポッ!」とかなり大きめの音が耳を突き刺します。
通常モードだとあまり気にならないのですが、静かに音楽を聴きたいときに使うはずのイヤプラグモードでこの突き刺さる操作音はなんとかしてほしかったところ・・。
まとめ
『Shokz OpenMove』は、骨伝導イヤホンを初めて購入される方にぴったりの高コスパ骨伝導ワイヤレスBluetoothイヤホンです。
ランニングやサイクリングなどの運動にはもちろん、WEB会議などのお仕事にも十分使える性能を持ったガジェットです。
- 骨伝導イヤホンを検討中だが、今まで高くて購入を迷っていた方
- 骨伝導イヤホンを手軽に試してみたい方
- ランニング中に危険な目にあったことがある方
- イヤホンのカチャカチャ音から解放されたい方
僕はここ最近、ランニングをするときは必ず骨伝導ワイヤレスイヤホンを使っています。
そよ風や鳥のさえずりに少しだけお気に入りの音楽というスパイスを加えて、風を感じながらのランニング。
めっちゃ気持ちいいです!
一度オープンイヤー型の骨伝導ワイヤレスイヤホンを付けたランニングを味わうと、その解放感の虜になること間違いなしです。
いつもGPSランニングウォッチ『Garmin VENU』と骨伝導イヤホンを組み合わせて使っています。
この組み合わせが僕の中の最強タッグです!
以上、はしかん(@hashikan3)がお伝えしました。
コメント
コメント一覧 (1件)
アフターサービスについてどうなのか調べてみたところ、
「2年保証以外の有償修理は行われていない」
という書き込みがありました。
ならば保証の切れた後のバッテリー交換は有償でも行わないということですね。
そもそも「バッテリー交換」については公式ページにも触れられていませんでした。
一万円近くする使い捨てです。