【Shokz Aeropex レビュー】新感覚!ランニングにピッタリの骨伝導ワイヤレスイヤホン

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本記事では、Shokzの骨伝導ワイヤレスイヤホン『Aeropex』をレビューしています。耳を塞がないため常に周囲の状況が把握でき、ランニングやサイクリングなどのアクティビティーを安全に楽しむことができるアスリート向けガジェットです。

こんにちは。ガジェットとランニングが大好きなハシカンです。

今回ご紹介する『Shokz Aeropex』は、ランニングなどのアクティビティーにピッタリの骨伝導ワイヤレスイヤホンです。

AfterShokz AEROPEX の全体画像
骨伝導イヤホンとは?

空気の振動ではなく、頭蓋骨に振動を与え、内耳に直接音を届ける方式のイヤホンのことです。

通常のイヤホンとは違い全く耳を塞がないので、常に周囲の状況を把握することができ安全にランニングやサイクリングなどのスポーツを楽しむことができます。(サイクリング中のイヤホン使用可否は各地域の条例をご確認ください。)

また、ほかにもランニングと相性が良いポイントがたくさんあり、実際これを使い始めてからはランニングをするときは必ずこの『Shokz Aeropex』を使うようになりました。

通常のイヤホンと比較してよかった点
  • 後ろから迫ってくる車にほぼ100%気付ける
  • イヤホンを落とす不安から開放される
  • 有線イヤホン利用時のカチャカチャ音が全くしない
  • 音量調整や曲送りなどの操作が走りながら簡単にできる
はしかん

今まで使っていた「AirPods Pro」だとできなかった音量調整もイヤホンだけでできるようになったのでめちゃ便利に!

僕は骨伝導イヤホンを使うのは今回が初めてだったのですが、『Shokz Aeropex』に慣れてしまうと久しぶりにイヤホンをしたときの異物感に逆に驚くといった現象も体感することができ、いろんな体験をさせてくれた新感覚のガジェットでした。

一方、音質面ではさすがにイヤホンには勝てませんし、デメリットもいくつかあったので本記事で詳しく解説していきます。

また、下位モデル『Shokz OpenMove』もこちらの記事でご紹介していますので、参考にしていただけると嬉しいです。

ブランド名が変わりました

2021年12月29日に旧ブランド名「AfterShokz」から新しいブランド名「Shokz」になりました。

「Shokz」の方が覚えやすいし呼びやすくて良いですね!

Shokz Aeropex
総合評価
( 5 )
メリット
  • 環境音が遮られない安心感
  • 完全防水で気兼ねなく使える
デメリット
  • イヤホンに比べてかさばる
  • マスクと相性が悪い
タップできる目次

Shokz Aeropex の概要

それでは『Shokz Aeropex』の概要をチェックしていきましょう。

2018年モデルの『Trekz Air』から30%小型化し、かつ13%軽量化した本体に、振動ユニットの改良による振動の軽減、さらにバッテリ容量の拡大とQualcomm最新チップによる駆動時間の延長(6時間→8時間)など、かなりの進化を遂げている『Shokz Aeropex』。

現在ではShokzの主力製品になっています。

スペック

詳細スペックはこちら。

ブランドShokz
商品名Aeropex
型番AS800
コズミックブラック、ブルーエクリプス、ルナグレー、ソーラーレッド の4色
装着方式骨伝導ワイヤレス方式
BluetoothバージョンBluetooth 5.0
対応プロファイルA2DP, AVRCP, HSP, HFP
周波数特性20Hz~20KHz
バッテリー持続時間最大8時間
バッテリー充電時間2時間
大きさ(ケース)幅 10.0cm x 奥行 12.0cm x 厚み 4.5cm
重さ26g
防水機能IP67等級(一定の水圧で一定時間(30分間)水中に浸けても有害な影響がない)
保証期間2年間

Bluetooth5.0に対応し、8時間の連続再生が可能。さらにIP67の防塵防水性能をもっているため、装着したままシャワーを浴びることも可能です。

また、2台同時接続にも対応しておりスムーズな切り替えも可能となっています。

2年間の長期保証も嬉しいポイント。

また、各モデルの違いはこのようになっています。

スクロールできます
モデル OpenRun Pro
OpenRun Pro
OpenMove
OpenMove
OpenComm
OpenComm
Aeropex
OpenRun
(旧Aeropex)
位置付けハイエンドエントリービジネススタンダード
Bluetooth
バージョン
5.15.05.05.0
バッテリー持続時間10時間6時間16時間8時間
重さ29g29g33g26g
防水性能IP55IP55IP55IP67
保証期間2年2年2年2年
標準価格23,880円11,880円22,880円17,880円
レビュー記事記事を見る記事を見る記事を見る記事を見る
Shokz骨伝導ワイヤレスイヤホンのモデル比較表

外観と付属品

まずは外箱からチェック。

グッドデザイン賞2019」や「VGP2020金賞」を受賞しておりそれだけ優れた商品であることが伺えます。

AfterShokz AEROPEX の外箱画像
VGPとは?

専門誌やメディアで活躍する評論家10名の審査員が選ぶ、国内最大級のオーディオ・ビジュアルアワードで、ベストセラーや間違いなしのアイテムだけが受賞できるすごい賞です。

はしかん

つまり、この時点でまちがいないガジェットであることが保証されているようなもの。

あまり開封の儀はやらないのですが、開け方がすごかったのでご紹介。

ぐるりと包み込むようなフタがマグネットでくっついており、手の混んだパッケージとなっております。

いざ、オープン!

AfterShokz AEROPEX を開封しようとしている画像

「BE OPEN」と書かれている部分がさらに開き・・。

AfterShokz AEROPEX の箱の内側にプリントされている写真

ようやく本体とご対面。すごく高級感あふれる梱包です。

そして、本体思ったより小さい!

AfterShokz AEROPEX とご対面する画像
はしかん

めっちゃ手の込んだパッケージで気持ちが高まります!

付属品一覧
  • Aeropex  Bluetooth ヘッドホン本体
  • 収納ケース(シリコンゴム製)
  • マグネット充電ケーブル  2本
  • イヤープラグ(耳栓)
  • ユーザーガイド(日本語を含む12言語対応)
  • 保証書(2年保証)
AfterShokz AEROPEX の内容物一覧の画像

充電ケーブルが特殊なマグネット式なんですが、2本付属しているところはちゃんとユーザーのことを考えてくれていて良いですね。

はしかん

自宅用と職場用みたいな感じで使い分けしてもいいかも。

ではAeropex本体を見てきましょう。

頭蓋骨に音を伝える振動ユニットと、基盤やバッテリーなどが入った本体部分が、イヤーフックで弧を描くように繋がっています。

ちなみにこれ、「ラップランドチタンフレーム」でできており、軽量かつ優れた柔軟性を実現しています。

AfterShokz AEROPEX 本体の外観画像

首の後ろを沿うように非常に細いネックバンドで一体形成されています。

AfterShokz AEROPEX 本体の外観画像その1

全体的にマットな質感で、無駄のないデザイン。こうしてじっくり見ていると、非常に美しいガジェットだなって感じます。

AfterShokz AEROPEX 本体の外観画像その2

左側の振動部に「マルチボタン」が付いています。このボタンで曲の再生停止、曲送りなどの操作が可能です。

AfterShokz AEROPEX 本体のマルチボタンがよくわかる画像

振動部の内側。ここが耳の前方部分の骨に優しく触れて、ここから音を伝えます。

ランニングして汗で汚れても簡単に拭き取れますし、水洗いも可能です。

AfterShokz AEROPEX 本体の振動部の拡大画像

右側の本体下部に音量ボタンが2つと充電ポートがあります。

ボリュームアップ兼電源ボタンと、ボリュームダウンボタン。

操作するときは、本体を人差し指と親指でつまむようにして親指で押す感じなので、非常に操作しやすいです。

AfterShokz AEROPEX 本体の音量ボタンと充電ポートの拡大画像

その充電ポートにマグネットでピタッとくっつく充電ケーブル。

特殊な形状なので替えがききませんが、最初から2本入っているのは非常に嬉しいポイント。

AfterShokz AEROPEX のマグネット充電ケーブルの画像

ユーザーガイドは日本語も含まれており、使い方も細かく解説されています。

AfterShokz AEROPEX の説明書は日本語にも対応

持ち運ぶ際に便利な収納ケースはシリコンゴム製。フタはマグネットでパチッと閉まる作り。

AfterShokz AEROPEX のシリコンケース

重さと大きさ

僕は手が比較的小さいのですが、この状態で横幅が約9cmです。

付属のシリコンケースに入れると 幅 10.0cm x 奥行 12.0cm x 厚み 4.5cm の大きさになります。

AfterShokz AEROPEX を手に持っている画像

重さはほぼスペックどおりの25.9g

AfterShokz AEROPEX の重さを計測している画像

完全ワイヤレスイヤホンとは違い、一つに繋がっているので片方をなくす心配もなく、持ちやすいです。

AfterShokz AEROPEX のネックバンドを持っている画像

装着した際の見た目

体に触れる部分としては、耳前方の振動部と耳の後ろ側のイヤーフックの部分。

AfterShokz AEROPEX を装着した状態を斜め後ろから撮影した画像

ネックバンドも絶妙な角度で、首に直接触れないので全く邪魔になりません。

はしかん

ただ、サングラスやマスクを併用する場合は順番を考えながらつける必要がありそうです。

音質をチェック

想像よりも高音質 低音が弱いけどランニングには十分

AfterShokz AEROPEX をGarmin VENUにペアリングした画像

正しい音質比較をするならば、他社の骨伝導イヤホンと比較するべきなんでしょうけど、まだ他社製骨伝導イヤホンを使ったことがないので、今回は仕方なく今持っているワイヤレスイヤホンと比較します。

まず総評ですが、「想像よりも遥かに高音質で音量も十分」といった感じ。

正直骨伝導イヤホンって「そんなに音質はよくなさそう」って思っていたのですが、初めて音を聴いたときはビックリしました。

はしかん

「好きな音楽と共にランニングを楽しむ」といった目的には十分すぎるほどの高音質です。

低音域

低音域は通常のイヤホンと比較するとやはり弱いです。もちろん全く聞こえないわけではないのですが、イヤホンで聴く低音とは音圧が違います。

骨伝導方式という特性上、仕方ない部分なのかなとは思いますが、イヤホンが「ドスドス」なら、骨伝導は「ポスポス」といった感じ。

そもそも骨伝導イヤホンに重低音を求める人はそんなにいないとは思いますがね・・。

中音域

骨伝導イヤホンは中音域が一番得意な領域です。

人の声やストリングス系、シンセ系といった中音域の音は非常にクリアに聞こえます。

僕は女性ボーカルの楽曲が好きなんですが、最近よく聴くYOASOBIのイクラさんの声が脳に直接響いてくる感じで、聴いていて心地よいです。

高音域

高音域は中音域の次によく聞こえる領域なんですが、振動部の耳の当たり方によって聞こえ方が変化します。

聴きながら顎を動かすと高音がすごいクリアになったりマイルドになったりするので、なかなかおもしろいです。

人によって頭蓋骨の形状も違うし当たり方も様々なので、高音がよく聞こえる位置に振動部がしっかり当たるか?が運の分かれ目です。

音量は最大音量にするとかなりの音が出ます。

ただ、最大まで上げると音漏れが激しくて周囲に迷惑がかかるのと、振動が激しくかなりくすぐったいです笑。

はしかん

ランニングするときは最大音量から6段階くらい下げたところがちょうど良い音量でした。

Shokz Aeropex の良かったところ

「耳を塞がない」という安心感

AfterShokz AEROPEX を装着した状態を斜め後ろから撮影した画像

耳を塞がないので当然なんですが、周囲の環境音をちゃんと聴くことができます。

ヘッドホンやノイズキャンセルイヤホンをしている時に背後で何か動いてビクッとした経験はありませんか?

はしかん

僕もよく自室でイヤホン付けて作業しているときにいつの間にか部屋に誰か入って来てて後ろに気配を感じてビックリ!なんてことがよくあります。

しかしこの『Shokz Aeropex』であれば、音楽を聴いていても部屋に誰か入ってくるドアの音や、近づいていくる車の音に気付けるのでとても安心感があります。

ただし、耳を塞がないと言っても音量を上げて使っている状態だとさすがに会話は難しいですね。

完全防水で安心

AfterShokz AEROPEX を濡らした画像

最近はいつもランニングから帰ってきたら『Shokz Aeropex』を付けたままシャワーを浴びていますが、今のところ全く問題ありません。

IP67等級の防塵防水性能を持っているので、ランニング中の突然の雨はもちろん、装着したまま泳ぐことも可能です。

軽い装着感

本体重量は26gと非常に軽く仕上がっており、長時間の装着でも耳への負担が少ないです。

また、有線イヤホンを着けて走ってる時に気になるカチャカチャ音や、ワイヤレスイヤホンの落下の恐怖なども全くないため、純粋にランニングを楽しめます。

はしかん

ストレス発散するためにランニングするのに、逆にストレス溜めたくないですもんね。

通話性能

息子氏の協力を得て通話テストを実施してみました。

息子氏に『Shokz Aeropex』を装着してもらい、LINE通話を試してみたところ、普通に息子氏の声がハッキリと聞き取れました。比較的声が大きめに聞き取れたので、マイク性能はかなり良いほうだと思います。

また、テレビの雑音がある状況下でも試してみましたが、テレビの音もそこそこ拾うものの、通話には影響ありませんでした。

はしかん

マイクが口元からかなり離れているので心配でしたが、通常運用に耐えうる性能を持っていることが確認できました。これならWEB会議にも使えそうです!

8時間の長時間駆動

これだけ長時間駆動するのはとても心強いです。

LSDやトレイルランで長時間走る場合でも8時間持てば十分ですし、ロードバイクでのロングツーリングでも片道4時間までなら大丈夫な計算です。

はしかん

充電もマグネット式でめっちゃ楽なので、充電が苦にならないです。

操作方法 マルチボタンと音量ボタンで全ての操作が可能

AfterShokz AEROPEXのマルチボタンの画像

左側の振動部についているマルチボタン1つと、音量アップ、音量ダウンの合計3つのボタンで操作を行います。

マルチボタンでの操作
  • 曲の再生・停止:1回押す
  • 曲送り:2回押す
  • 曲戻し:3回押す
  • 電話を受ける・切る:1回押す
  • 音声アシスタントを呼び出す:2秒間長押し
  • 通話拒否:着信中に2秒ほど長押し

音量アップが電源ボタンを兼ねており、長押しすることで電源ON・OFFが可能です。

はしかん

ほぼ直感的に操作できるので、なれるまで時間はかかりません。

Shokz Aeropex のデメリット

かなり高品質・高性能な『Shokz Aeropex』ですが、デメリットもありました。

それはこちらの2点。

  • イヤホンに比べてかさばる
  • マスクと相性が悪い

イヤホンに比べてかさばる

AfterShokz AEROPEXの携帯ポーチはシリコンゴム製

持ち運び用のシリコンケースが付属しているのですが、ワイヤレスイヤホンと比較すると物理的に大きいため、持ち運びが少し嵩張ります。

カバンのスペースに余裕がある方ならそんなに気にならないと思いますが、あまりにもパンパンなカバンに無理やり詰め込むのはおそらく破損させる原因になるので絶対にやめるべきです。

付属のやわらかいシリコンケースだと不安な方には、社外品ですがハードケースも販売されているのでこちらがおすすめです。

マスクと相性が悪い

マスクが欠かせない世の中になってしまいましたが、マスクを装着したあとにこの『Shokz Aeropex』を装着している状態で、どちらから外せばよいのかたまに分からなくなるときがあります笑

外す順番は、こちら。

  1. まずAeropexを外す
  2. そのあとマスクを外す

が正解なので、私のようにいきなりマスクを外して『Shokz Aeropex』に引っかかって外れず、マスクがだらしない状態でAeropexごとゴッソリ外す!なんてかっこ悪い状況に陥らないように注意が必要です。

まとめ

AfterShokz AEROPEX の本体画像

Shokz Aeropex』は、安全にランニングやサイクリングなどのスポーツを楽しみたい人のために設計されたアスリート向けのガジェットです。

AfterShokz Aeropexはこんな方におすすめ
  • ランニングやサイクリング時に安全に音楽を楽しみたい
  • リモートワーク中にイヤホンをしていて突然背後に人がいてびっくりしたことがある
  • イヤホンは耳が痛くなって合わない
  • 雨が降っても走るのをやめたくない

僕はこの『Shokz Aeropex』で骨伝導イヤホンデビューしましたが、好きな音楽を聴きながら走れる楽しさと、周囲の音が聞こえる安心感を両立できるガジェットで、ランニングするときのイヤホンは完全にこれになりました。

今まで使っていた「AirPods Pro」も外音取り込みモードで走ればそれなりに安心感はあったのですが、イヤホンを落とす不安と突然の雨に対する不安は払拭できませんでした。

これらの不安も『Shokz Aeropex』で完全になくなったので、現時点でのランニングガジェット最強の組み合わせは『Garmin VENU』+『Shokz Aeropex』に決まりです。

AfterShokz AEROPEX と Garmin VENUを並べた画像
はしかん

この組み合わせでSpotifyを聴きながら走るのが、これからしばらくの間、僕のストレス発散方になるのは確実です!

以上、はしかん(@hashikan3)がお伝えしました。

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