本記事ではGarminのスマートウォッチ「Garmin VENU」を写真多めでレビューしています。従来のGarminの使い勝手はそのままに、AMOLEDの美しいディスプレイを採用し、キャッシュレス決済にも対応したアスリート向けのスマートウォッチです。
こんにちは。ガジェットとランニングが大好きな”はしかん”と申します。
スマートウォッチの中でもアスリート向けのモデルと言えば『Garmin VENU』は外せない一台ですが、この度、遂に購入いたしました!
買ってからはお風呂に入る時意外は常時身につけて過ごしているのですが、アスリートにとってはかなり満足度の高いスマートウォッチであることがわかりました。
これ一台でライフログも取れるし、スマホの通知を受け取ったりキャッシュレス決済も可能。
さらにランニングGPSウォッチとしても使えるので、僕らのような市民ランナーにとっては非常に活用度の高いスマートウォッチだなと感じました。
見た目も美しく、一言で言い表すと「めっちゃ美しいランニングスマートウォッチ」ですね
Garmin VENUの主な特徴
- AMOLED(有機EL)ディスプレイで鮮やかで美しい表示が楽しめる
- キャッシュレス決済機能で小銭がなくても自販機で飲み物が買える
- 長時間バッテリーで充電切れの心配が減る
- スマホなしでの音楽再生が可能で、身軽にランニングできる
- 健康モニタリングで自分の状態を見える化できる
そんな魅力的な機能が沢山詰まった『Garmin VENU』ですが、実はちょっと焦る場面もあったんですよね・・。
それでは本記事で本音も踏まえて写真多めでレビューします!
『Garmin VENU』が気になっている方の参考になれば嬉しいです。
気になるところまで読み飛ばす
Garmin VENU の概要
スペック(VENU と vivoactive 4シリーズとの比較も)
スペックが似ている『vivoactive 4 シリーズ』とも比較してみましょう。
VENU | vivoactive 4 Series | |
---|---|---|
外観 | ||
ディスプレイサイズ | 43mm / AMOLED ※1 | 4 シリーズ: 45mm / MIP ※2 4S シリーズ: 40mm / MIP |
クイックリリースバンドサイズ | 20mm | 4 シリーズ: 22mm 4S シリーズ: 18mm |
バッテリー持ち時間 | 最大5日間 (スマートウォッチモード) / 最大6時間(GPS + 音楽モード) | 4 シリーズ: 最大5日間 (スマートウォッチモード) / 最大6時間(GPS + 音楽モード) 4S シリーズ: 最大5日間 (スマートウォッチモード) / 最大5時間(GPS + 音楽モード) |
防水等級 | 5 ATM ※3 | 5 ATM |
内蔵アプリ | 20+ | 20+ |
GPS機能 | GPS + GLONASS + みちびき(補完信号)+ Galileo | GPS + GLONASS + みちびき(補完信号)+ Galileo |
ワークアウト動画 | ○ | ○ |
光学式心拍計 | ○ | ○ |
呼吸数 | ○ | ○ |
Body Battery エネルギーモニタリング | ○ | ○ |
生理周期トラッキング | ○ | ○ |
水分補給トラッキング | ○ | ○ |
VO2 max / フィットネス年齢 | ○ | ○ |
ストレスレベル計測 | ○ | ○ |
フィットネスの記録 | ○ | ○ |
睡眠モニタリング | ○ | ○ |
セーフティー機能 | ○ | ○ |
睡眠モニタリング | ○ | ○ |
セーフティー機能 | ○ | ○ |
テキスト応答/テキストによる電話拒否 | ○ | ○ |
通知機能 | ○ | ○ |
音楽保存可能数 | 最大500曲 | 最大500曲 |
スマートフォン音楽再生操作 | ○ | ○ |
Connect IQ | ○ | ○ |
※1 AMOLEDはアクティブマトリクス式有機ELの略称で、色鮮やかで視野角の広いディスプレイです。
※2 MIPはメモリインピクセル液晶の略称で、画素自体がメモリー効果をもっていることで省電力を実現したディスプレイです。
※3 5ATM は、水深50mに相当する圧力に対応し、水しぶき、雨または雪、シャワー、スイミング、水中への飛び込み、シュノーケリングで使用可能です。
スペックを見ると、『Garmin VENU』と『vivoactive 4 シリーズ』の違いは下記の3点です。
- ディスプレイサイズ
- クイックリリースバンドサイズ
- バッテリー文字時間
その他の性能は全く一緒であることがわかります。
予算に応じて選択するものありですね。
外観と付属品
シルバーの外装で都会的なイメージの外箱。
この時点ですでにかっこいいです!
箱を開けると本体の登場です。
内容物はこのようになっています。
- Garmin VENU ウォッチ本体
- 充電 兼 データ通信用ケーブル
- 取り扱い説明書
- 保証書
- ステッカー
最近のGarminはステッカーが入っているんですね。
車のウィンドウとか、ノートPCの背面に貼るとかっこよさそうなステッカーです。
ウォッチ本体を見ていきます。
今回私が購入したのが、4色のカラバリがあるうちの「グラナイトブルー/シルバー」をチョイスしました。
この「グラナイトブルー/シルバー」を選んだ理由は、いつもブラックばかりなのでちょっと趣向を変えてみたかったのと、シルバーベゼルのアクセントが非常に美しいなと感じたから。
裏面には光学心拍計と充電端子があります。
また、バンドは20mmのクイックリリースに対応しており、手軽にベルトを交換して楽しむことができます。
そして右側面の上下に2つの物理ボタンがあります。
ベルトループに「GARMIN」の文字。
ベルトはとてもサラサラしていて適度な硬さがあって良い感じ。
つけ心地も嫌な感じは全くないですね。
充電ケーブルは洗濯バサミみたいにウォッチを挟むタイプのものではなく、裏側にパチッと差し込むタイプになっています。
しばらく使ってみた感想
ディスプレイが美しく、ウォッチフェイスなどのカスタマイズも楽しめる
Garminシリースの中では珍しいAMOLED(有機EL)を採用しているため、ディスプレイの発色が非常に美しいです。
ディスプレイ自体が発光しているため、日差しの強い状況下でのランニングでも視認性が高くディスプレイをじーっと長い間見つめる必要がありません。
ウォッチフェイスも以前と比べて非常に種類が増えており、カスタマイズの幅がかなり広がったな~という印象です。
また、ウォッチ自体のデザインもとてもシンプルなので、スーツにも合います。
これなら日常的に使うスマートウォッチとしても十分満足できそう!
音楽データのダウンロードが可能で身軽にランニングできる!
個人的に一番期待していた機能がこれ!
僕はランニング時にスマホを持ちたくないので、VENUを手に入れるまではApple MusicをダウンロードしたApple Watch と、Garmin 735XTJを両方つけて走っていました。
そもそも普段メインで使っている音楽アプリがSpotifyなので、Apple Musicに聴きたい曲が入っておらず、昔ちょっとだけ買った曲しか聴けないという問題もあったんですよね…。
しかし、この『Garmin VENU』で一気に全部解決しました!
VENUはウォッチ本体にSpotifyのお気に入りのプレイリストをダウンロードできちゃうんです!
(Spotifyプレミアムの契約が別途必要)
ワイヤレスイヤホンもVENUに接続できます!
音質もよく、途切れることもないので、遂にランニング時のガジェットスタイルの最終形に到達したかも!
さらに、iPhoneに接続されている AirPods Pro を『Garmin VENU』に切り替える操作も非常にスムーズです。
最初、AirPods Proを耳に装着した直後は普段ペアリングしているiPhoneに接続されてしまうのですが、この状態から『Garmin VENU』をスワイプして、Spotifyの再生ボタンを押すだけ。
これだけで AirPods Pro の接続先がiPhoneから『Garmin VENU』に切り替わります。
めっちゃスムーズ!
音質も普段聴いているSpotifyの音質と全く変わりませんね。
ボリューム調整はVENUをタッチ操作することでできちゃいます。
もちろんイヤホン自体に音量調整機能がある場合もOK。イヤホン側からコントロールされることはありません。
Garmin Pay で Suica や VISAのタッチ決済も使える
Suicaも使える「Garmin Pay」にも対応しているので、ランニング中にコンビニや自販機でドリンクを買ったり、万が一ハンガーノックに陥ってしまった場合にもおにぎりを買って食べれば復活できちゃいます!
いままで500円玉をランパンの腰ポケットに忍ばせていたのが不要になりました!
また、Garmin Payは「VISAのタッチ決済」にも対応していて、2021年5月時点では下記の3銀行が対応しています。
- ジャパンネット銀行/ The Japan Net Bank: VISA
- ソニー銀行/ Sony Bank: VISA
- 三菱UFJ銀行 / MUFG Bank: VISA
GarminPayに関する詳細はガーミン公式ページに詳細があります。
ランニングGPSウォッチとしての使いやすさと精度はさすがの一言
ランニングをはじめとしたワークアウトでの使用感は、Apple Watchよりも断然使いやすいです。
その理由の一つが「物理ボタンがある」ということ。
ランニングのスタート・ストップ操作が直感でできるんですよね。
ここがApple Watchを使ったランニングと違うところ。
長年Garminを使ってきた僕としても、今までと全く遜色なく使うことができています。
特にマラソン大会でのタイム計測なんかには、操作しやすい物理ボタンが必須ですね。
Body Battey や ハイドレーションの記録機能で健康状態を把握できる
新しく追加された機能として、Body Battetyと一日の水分摂取量を記録して管理できるハイドレーション管理機能があります。
Body Battetyはひとことで言うと、自分のHP(ヒットポイント)です。
Garmin独自の様々な指標から、100を最大値として残りのエネルギーを数値化したもので、睡眠をとったり休憩したりすると回復します。
見ていると結構面白くて、就寝前はだいたい30ぐらいまで減っているので、「おお!いつの間にこんなにHPが減ってしまったんだ!早く寝なければ!」といった感じで宿屋でHPを回復する疑似体験ができます(笑)
僕は平均睡眠時間が約5時間なのですが、これだと毎日70くらいまでしか回復しないので、もう少し寝たほうが良いのかもしれません…。
また、ハイドレーション記録も便利。
さすがに自動ではないですが、水を飲むたびにVENUに記録していくことで日々の水分摂取量を管理することが可能です。
1日2リットル水を飲む!といった目標を立てて水分補給していくとコンディション維持に役立ちます。
バッテリー持ちは普通
バッテリーの持ちについては、Garminのアナウンスでは最大5日間持つという仕様になっています。
実際に日常的に着けている感覚ではもう少し短い(持って4日くらい)ような印象です。
また、僕はウォッチフェイスを常時表示にしているのですが、それでもバッテリーは2日は持ちます。
AppleWatchが丸1日であることを考えると、倍は持つ計算です。
また、就寝時間を設定することで、常時表示の設定にしていてもその間は常時表示がOFFになり、バッテリーが節約されるようになっています。
デメリット
『Garmin VENU』を使ってみて、個人的に残念だった点は主に4つです。
初期設定が大変だった
私がメインで使っているスマホはiPhoneなんですが、スマホとのペアリングなど、初期設定が非常に大変でした。
ただ、なんとかWi-Fi接続までこぎつけて、『Garmin VENU』本体のソフトウェアアップデートをすると嘘のように直りました。
なんとなく、初期のBluetoothソフトウェアに不具合があるんじゃないかな?といった感じです。
最初に大変だったのが、iPhoneにインストールしたGarmin Connectとのペアリング。
ペアリング途中に何度も接続が切れ、ガーミンコネクトとのペアリングが終わらず、気付いたらBluetooth が切れている。といった症状でした。
初期不良に当たったか?と思うくらい何度もペアリングに失敗しました…
ペアリングが成功するまでに私が実施した対応内容は下記のとおりです。
やったこと
- VENUの再起動
- VENUの初期化
- iPhoneの接続済みBluetoothデバイス一覧からGarmin VENUを削除
- iPhoneからGarmin Connectもアンインストールして再インストール
- iPhone再起動
これらを繰り返しているうちになんとかペアリングに成功!
ソフトウェア更新する前にSpotifyをインストールしてAirpods Proで聞いたら、ブツブツ切れまくってまともに聴けない状況でした。
この時点で「やっぱりBluetoothソフトウェアがおかしいんでは!?」という確信を持ち、その後Wi-Fi接続してソフトウェアアップデートをすると、案の定何事もなかったかのようにピタッと症状が直りました。
Garmin Connectとの接続も、AirPods Proとの接続もそれ以降全く問題なくスムーズに行えるように。
もし同じような症状でお困りの方がおられましたら、上記の対策を実施してみてください。
(※僕がVENUを買ったのが2020年7月。現時点では初期状態でもファームウェアのバージョンアップで改善されているかもしれませんので、あまり気にしなくてもよいかもしれません。)
ラピッドカードを設定したあとは再起動が必要だった
買ってすぐに色々試したがる、私のようなガジェオタ固有のトラブルだったのかもしれませんが、Suicaを登録してラピッドカード設定して使ってみたところ、最初の一回目が全く反応しませんでした。
バスに乗ろうとしたときに使えなかったので、かなり焦りました
この時点でもまた「初期不良に当たったか!?」と思ったのですが、その後『Garmin VENU』を一回再起動したらちゃんと読み取ってくれるようになりました。
それ以降全く問題なく使えています。
充電端子がカバーをつけたくなる形状をしている
これは精神衛生上カバーをつけたくなる方が大半なのではないでしょうか。
おそらく付けなくても大丈夫なはずなんですが、ぼくも付けてしまいました…。
僕が実際に着けているのがこちら。
ふつうにピッタリ装着できて、良い感じです。
10個もいらないんですが、安いのでよしとするか…。
トライアスロンモードがない
トライアスロンをしない人には全く関係ないんですが、トライアスリートの方はVENU1台に集約することは不可能なので、おとなしく「ForeAthlete 945」をチョイスするか、2台持ちで使い分けしましょう。
私が感じたデメリットとしては以上の4点ですが、最初の2つは一度乗り越えてしまえばOKで、充電端子は対策できるので現状は大きな不満なく使えています。
Garmin VENU のレビューまとめ
本記事では『Garmin VENU』をレビューしました。
『Garmin VENU』はガーミン初のアスリート向けスマートウォッチです。
有機ELディスプレイでとても鮮やかで美しい表示を楽しめ、Spotifyなどのミュージックアプリでウォッチ本体に音楽データを同期可能で、さらにSuicaも使えるスグレモノ。
Apple Watch も良いのですが、『Garmin VENU』を使っているといかにもアスリートって感じで良いですよね。
よかったポイント
- AMOLED(有機EL)ディスプレイで鮮やかで美しい表示が楽しめる
- キャッシュレス決済機能で小銭がなくても自販機で飲み物が買える
- 長時間バッテリーで充電切れの心配が減る
- スマホなしでの音楽再生が可能で、身軽にランニングできる
- 健康モニタリングで自分の状態を見える化できる
ちょっと気になった点
- 初期設定が大変だった(ソフトウェア・アップデートで解決可能)
- ラビッドカード設定後は再起動が必要だった(再起動で解決可能)
- 充電端子にカバーを付けたくなる
- トライアスロンモードがない
GARMIN VENUはこんな方におすすめ
- ランニングするときにSpotifyを身軽に楽しみたい
- スマートウォッチでもランニングやワークアウト機能がしっかりしているものが良い
- Suicaが使えるスマートウォッチが欲しい
- Apple Watchとは少しちがうスマートウォッチを使ってみたい
『Garmin VENU』はアスリートにはもちろん、初めてのスマートウォッチをお探しの方や買い替えをご検討の方にもおすすめできる高性能スマートウォッチです。
以上、はしかん(@hashikan3)がお伝えしました。
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