本記事ではこれからGarminのGPSウォッチを購入される方や買い替えをお考えの方向けに、「軽くジョギングを楽しみたい」「マラソンでタイムを狙いたい」「トレイルランニングした」など、目的別にGarmin GPSウォッチをご紹介していきます。
こんにちは!市民ランナーの端くれ”はしかん”と申します。
最近は健康志向と言うこともあり、GarminのGPSウォッチにも沢山の機種がリリースされていますが、僕がガーミンデビューしたのはまだあまり選択肢がなかった時代。
当時としては画期的だった「Garmin Forerunner 405CX」でガーミンデビューし、「ForeAthlete 735XTJ」を経て今は「VENU」を使っています。
選択肢が多いのは良いのですが、
いったいどれが今の自分にふさわしいのか?メーカーのホームページを見てもいまいちどれがいいのかわからない・・・。
なんて悩むことありませんか?
僕も以前、735XTJを購入したときに色々調べて悩みました…。
ですので今回は、ハーフマラソン自己ベスト1時間31分の市民ランナーである私”はしかん”が、ランニングに使えるGarmin GPSウォッチだけに絞ってを6つの目的別に厳選してお伝えします。
気になるところまで読み飛ばす
はじめにランニングで使えるGarminGPSウォッチの4つのシリーズを知ろう
ガーミンには大きなカテゴリーとして、ライフログ、ランニング、サイクリング、ゴルフ、ダイビング等といった様々なカテゴリーの製品があり、さらにその中に各シリーズがあります。
この中でランニングに使用できるシリーズは以下の4つ。
- アクティブトラッカー vívo(ヴィヴォ)シリーズ
- 本格的ランナー向け ForeAthlete(フォアアスリート)シリーズ
- 最上級モデル fēnix(フェニックス)シリーズ
- ミルスペック Instinct(インスティンクト)シリーズ
(タップして各項目まで読み飛ばせます。)
それでは順番にご紹介していきます。
アクティブトラッカー ライフスタイル シリーズ
まず最初のライフスタイルシリーズは、vívo(ヴィヴォ)を中心として、有機ELディスプレイが美しいVENUや、女性向けのLilyといった一見アクティブトラッカーに見えないオシャレさも魅力のスマートウォッチです。
日常生活の中での歩数や活動量といったいわゆる「ライフログ」を取りたい方向けのシリーズとなります。
もちろんランニングデータ計測にも使用できるので、一番気軽に使えるシリーズですね。
ライフスタイルシリーズはこんな方におすすめ
- 歩数や消費カロリーなどのライフログも取りたい方
- スマートウォッチとして使いたい方
- ランニングデータの精度にはあまりこだわらない方
シンプルなリストバンド型の製品から、一見普通の時計にしか見えないけど心拍数とかも記録できてしまうモデルまで様々な機種があります。
本格的ランナー向け ForeAthlete(フォアアスリート)シリーズ
そして2つ目。ForeAthlete(フォアアスリート)シリーズです。
マラソン大会で自己ベスト更新を狙うようなシリアスランナー向けのシリーズで、一般的に「GPSランニングウォッチ」と言えばこのシリーズが当てはまります。
ランニングデータを計測するための様々な機能を搭載しており、ジョギングをマイペースに楽しみたい方からマラソン大会で記録を狙うようなシリアスランナーの方、さらにはトレイルランニングからトライアスロンまで、幅広い層をカバーできるように様々なモデルがリリースされています。
ForeAthlete(フォアアスリート)シリーズはこんな方におすすめ
- ランニングに目覚めてしまい、本格的にマラソン大会に向けトレーニングしたい方
- 長時間走るトレイルランニングやウルトラマラソンに出場する方
- トライアスロン大会に出場する方
- スイムやバイクトレーニングのデータも取得したい方
ただ単にランニングデータを計測するだけでなく、「1kmインターバル→500mレスト」を繰り返すようなワークアウト(トレーニングメニュー)を組んで実行できるトレーニング機能も搭載しているので、まさに自分専用のコーチとして自分の成長をサポートしてくれる訳です。
インターバルは相当効きますよね~。ほぼ部活状態ですがw
また、ロードバイクのセンサーと同期してスピードやケイデンス(ペダル回転数)計測に利用したり、スイムのストロークまで計測できたりするモデルもあります。
本格的なアスリート向けの機能が満載です!
最上級モデル fēnix(フェニックス)シリーズ
3つ目はfēnix(フェニックス)シリーズです。
フェニックスシリーズはほぼすべての機能を詰め込んだ最上級モデルで、お値段もプレミアムな価格となっています。
もちろんランニングにも使用できるのですが、登山やトレッキング用にウォッチ内に高度計を内蔵していたり、さらには地図データまで搭載しており、バッテリーも長時間持つように設計されています。
また、「Garmin Pay」で支払いができたり、音楽をウォッチ内にダウンロードして聴けたり、スマートウォッチ顔負けの機能が満載です。
fēnix(フェニックス)シリーズはこんな方におすすめ
- 登山やトレッキングに使いたい方
- Garminの最上級モデルfēnixに憧れている方
- ごっついデザインがお好きな方
- 全ての機能をコンプリートしたいガジェット好きな方
お金持ちの方でめんどくさがりの方は、とりあえずこのシリーズを買っておけば何でもできるので安心です!(笑)
ミルスペック Instinct(インスティンクト)シリーズ
4つ目は、2018年11月より新しく加わった新シリーズInstinct(インスティンクト)です。
アメリカ国防総省のMIL規格「MIL-STD-810G」に準拠したミルスペックのGPSアウトドアウォッチです。
位置づけとしてはfēnixシリーズ同様アウトドア向けのカテゴリーとなりますが、fēnixシリーズが高くて手が出なかった方でも気軽に購入できるよう、機能を厳選し徹底的にコストダウンを図っています。
見た感じ「ガーミン版のG-SHOCK」と言った印象で、タフネスウォッチファンにはたまらないデザインですね!
Instinct(インスティンクト)シリーズはこんな方におすすめ
- 登山やトレッキング、スカイダイビングやサーフィンに使いたい方
- リーズナブルなアウトドアGPSウォッチを探している方
- ミルスペックという言葉に弱い方
- G-SHOCKが好きな方
価格はfēnixシリーズの約1/3と、かなりリーズナブル!
ランニング用途としては使えるのはこれらの4つのシリーズとなります。
それでは次に、目的別にオススメ製品をご紹介していきたいと思います!
目的別 Garmin GPSウォッチ モデル一覧
それではここから6つの目的別におすすめのGarmin GPSウォッチをご紹介します!
ライフログを取りたい
「普段どれくらい歩いてるのかな?」「毎日の睡眠時間や消費カロリーを管理したい!」といった方には、GPSランニングウォッチとしての機能のみならず、アクティビティトラッカーとしての利用を想定したライフスタイルシリーズが最適です。
そして、何と言ってもデザインがとってもおしゃれなので、女性にもピッタリなのが特徴です。
GARMIN(ガーミン) VENU
最新の「VENU」はGPSウォッチというよりもスマートウォッチの色が強いモデルとなっています。
有機ELディスプレイを搭載し、スマホと連動した通知機能はもちろん、音楽のダウンロードやGarmin Payによる電子決済にも対応した「GPSスマートウォッチ」です。
こちらの記事でレビューしています。
GARMIN(ガーミン) vivomove Style
一見何の変哲もない普通の腕時計に見えますが、光学式心拍計をはじめ、有機ELディスプレイやタッチスクリーンを搭載しており、ウォッチフェイスに様々な情報が表示されます。
情報を表示する際に、時計の針が「ジー」と動きます。
ガジェット好きの方にはこのようなギミック感もたまりませんね。
GARMIN(ガーミン) vivosport Slate
リストバンド型のモデルであれば、装着したまま寝ても気になりません。
睡眠状態を計測したい方にはこちらがおすすめです。
ランニングのログを取りたい(初心者向け)
「ランニング始めたいけどとりあえず走った距離とかタイムが計測できればいいや!」「ひとまずGPSウォッチデビューしたい!」といった、ランニングの楽しさに目覚めたばかりのランニング初心者の方には最低限の機能を持ちつつ安く手に入るこの辺りのモデルがおすすめです。
GARMIN(ガーミン) ForeAthlete 45
高額心拍計とGPSを搭載した最もシンプルなGPSランニングウォッチです。
必要最低限の機能だけを求める方や、ランニング初心者の方におすすめ。
GARMIN(ガーミン) ForeAthlete 230J
GPS内蔵で、走っている現在のペースや距離がリアルタイムに計測できます。
さらに、計測後のデータは「Garmin Connect」というスマホアプリに連携して走ったコースをマップ上で見れたり、ペースやランニングコースの高度推移などといったグラフも見れます。
ランニングを見える化することで、日々の成長がデータで見れるのでモチベーションUPにも繋がりますし、何より楽しいですよね!
これでランニングを数値化して、過去の自分を超えていきましょう!
音楽を聴きながら身軽にジョギングしたい(ジョガー向け)
ランニング中にスマホを携行して走る理由としては、このようなものがあります。
- スマホのアプリを使ってランニングを計測するため
- 走りながら音楽が聴きたいから
- ランニング中の風景を写真に収めてSNSにアップするため
他にもあるかもしれませんが、おそらく1.と2.の方が圧倒的に多いはずです。
でもスマホってデカくて重たいので、腕に装着したりポケットやポーチに入れてみたりするけど、結局どこに入れても走っているときに揺れて凄く気になるんですよね。
そんな悩みの代表格である1.と2.を解決し、スマホを持って走らなくてもよくなるGPSウォッチがこちらです。
GARMIN(ガーミン) ランニングウォッチ ForeAthlete 245 Music
GARMIN(ガーミン) vivoactive3 Music
GARMIN(ガーミン) ForeAthlete 645 Music
GARMIN(ガーミン) ForeAthlete 945
これらのモデルは、ウォッチ内部に500~1,000曲までの音楽データを取り込め、Bluetoothワイヤレスイヤホンで音楽を楽しめます。
これでいちいち重たいスマホを腕やポーチやポケットに入れなくても済みますね!
身軽にランニングできるって素敵!
ワークアウトを組んでトレーニングしたい(シリアスランナー向け)
フルマラソンやハーフマラソンの大会に出場して自己ベスト更新を狙うような、常に自分自身と戦っている本気ランナーにはこちらのモデルがオススメです。
自分でインターバルなどのワークアウトを組んで実行したり、「ランニングダイナミクスポッド」と組み合わせて使うことでフォーム計測も可能です。
GARMIN(ガーミン) ForeAthlete 245
GARMIN(ガーミン) ForeAthlete 745
2モデルともに光学式心拍計を内蔵しており、ハートレートベルトを付けなくても心拍数計測が可能です。
また、「ランニングダイナミクスポッド」という体の上下動を計測する別売りのセンサーをランニングパンツの背中付近に取り付けて走ることで、自分が走る際のピッチや歩幅や接地時間など、フォーム改善を行うためのデータまで計測することができます。
中級者以上のランナーにとって、走るフォームは非常に大事!
一般的に良いフォームとされている「効率の良い走り方」というのが、「上下動が少なく、できる限り体の重心で着地する」というもの。
自分の重心より前に着地するとそれだけブレーキになってしまいますし、上下動が多いということは、前に進もうとする力じゃなくて、落ちてきた体を上に押し上げる方向に力を使ってしまっているということになります。
さらに、ランニングを突き詰めていく過程で「着地方法の変化」があります。
ランニング初心者の着地方法は、「かかと」が最初に地面に付く「かかと着地」が多いのですが、トレーニングを積み重ねていくと足の裏全体で着地する「ベアフット」や、つま先で着地する「フォアフット」に変化していきます。
このようなフォームの自然変化や、意識的にフォームを改善した場合の効果を数値で計測したいと思っているあなたは完全にシリアスランナーです。
ノールックでForeAthleteシリーズの上位モデルを買いましょう!
トライアスロンで使いたい
僕も何度もトライアスロン大会を経験しているのですが、出場後に気になるのがこの2点。
- スイムのコース取りがどうだったのか?
- トランジッションのタイム
このように、「普段のトレーニング時にはあまり意識していない内容」が多いんですよね。
トライアスロン向けモデルは、これらが計測可能な「トライアスロンモード」が搭載されています。
この「トライアスロンモード」の動きですが、まず最初のスイム時から計測をスタートし、スイムアップ時に一度ボタンを押せば、スイムの計測終了と同時にトランジションエリアT1のタイム計測が始まります。
そしてバイクスタート時にボタンを押せばT1のタイム計測が終わると同時にバイクのタイム計測が始まるという具合。
この「トライアスロンモード」搭載モデルがこちら!
GARMIN(ガーミン) ForeAthlete 945
GARMIN(ガーミン) ForeAthlete 745
一つ注意点としては、スイム時の心拍計測は、GPSウォッチ内蔵の光学式心拍形では計測できないので、別途専用のハートレートベルトを購入する必要があります。
バイクとランの心拍計測はハートレートベルトがなくても内蔵の光学式心拍計で計測可能です。
一度でいいから「ForeAthlete 945」と「ハートレートセンサーHRM-Tri」を付けてIRONMAN Kona,Hawaiiに出場してみたいもんです・・・
トレイルランニングやウルトラマラソンで使いたい(長時間走る人向け)
山の中を走るトレイルランニングや、100kmを走るウルトラマラソンなど、長時間走る人向けのモデルで重要なポイントがバッテリーの持続時間です。
選考基準として、GPSをONにした状態で30時間以上バッテリーが持つモデルを選んでいます。上の方がバッテリーの持ちが良いです。
また、「UltraTracモード」というGPSの計測頻度を落としてバッテリー消費を抑えるモードにすることで、さらにバッテリーの持ち時間を増やすことができます。
GARMIN(ガーミン) Enduro
Enduro(エンデューロ)はソーラー充電機能を搭載した超ロングバッテリーのGPSウォッチで、ウルトラマラソンやトレイルランニング専用モデルです。
Enduro のバッテリー持ち時間 | |
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GPS+光学心拍計 | 約70 時間 + 10 時間(ソーラー充電、50,000 ルクスの条件での使用を想定) |
バッテリー最長モード | 約200 時間 + 100 時間(ソーラー充電、50,000 ルクスの条件での使用を想定) |
80時間って、丸3日以上ですよ・・・。
GARMIN(ガーミン) fenix 6X
fenix 6X のバッテリー持ち時間 | |
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GPS+光学心拍計 | 最大60時間 |
UltraTracモード | 最大70時間 |
GARMIN(ガーミン) fenix 6
fenix 6 のバッテリー持ち時間 | |
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GPS+光学心拍計 | 最大36時間 |
UltraTracモード | 最大42時間 |
GARMIN(ガーミン) ForeAthlete 945
ForeAthlete 945 のバッテリー持ち時間 | |
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GPS+光学心拍計 | 最大32時間 |
UltraTracモード | 最大50時間 |
GARMIN(ガーミン) fenix 5X Plus
fenix 5X Plus のバッテリー持ち時間 | |
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GPS+光学心拍計 | 最大30時間 |
UltraTracモード | 最大64時間 |
「fenix 6X」の60時間もすごいですが、「Enduro」の80時間って…。驚異的なバッテリー持続時間です!
これだけバッテリーが持てば、日本国内においては超絶過酷な160kmの富士山1週レース「ULTRA-TRAIL Mt.FUJI(ウルトラトレイルマウントフジ)」通称UTMFや、信越五岳、ハセツネ等のロングトレイルも含め、全てのレースに対応できるはずです。
「Enduro」、恐るべし・・・。
一度でいいから「Enduro」を付けてモンブランを一周するレース「Ultra Trail du Mont Blanc(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)」通称UTMBを美しい景色を見ながら走ってみたいもんです・・。
まとめ
昔に比べると本当にバリエーションが増えたGarmin GPSウォッチですが、おかげで目的に応じて最適な機能を選択できるようになってきました。
また、最近のGarminのGPSウォッチは、「スマートウォッチ」という要素も持ち合わせています。
スマートフォンから派生した「Apple Watch」のようなスマートウォッチも良いですが、Garminのように「GPSウォッチ」から派生した「GPSスマートウォッチ」も、いかにもアスリート!みたいな感じで良いですよね。
実際僕も仕事中に取引先の人がGarminを付けてたりすると、
あ。この人絶対ランナーだ!
と思って話しかけてしまうことが多々あります(笑)
ぜひあなたのお気に入りの「Garmin GPSウォッチ」を見つけて、ランニングを楽しんでください!
以上、はしかん(@hashikan3)がお伝えしました。
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