本記事では、『LIBRATONE AIR+3』をレビューしています。そのコンパクトさからは想像できない音質の良さと、強力なノイズキャンセル性能が特徴的なデンマーク発のおしゃれワイヤレスイヤホンです。
無数のメーカーやモデルが入り乱れるワイヤレスイヤホンの中から、自分好みの製品を見つけるのは至難の技ですよね。
本記事でレビューする『LIBRATONE AIR+3』は、おしゃれさと音質を両立させたい人にピッタリのノイズキャンセルワイヤレスイヤホンです。
知る人ぞ知る北欧発のLIBRATONEが手掛けています。
僕は前作の『LIBRATONE AIR+(2nd)』で初めてその存在を知り、今も時々使っているのですが、非常にコンパクトかつ高性能なノイズキャンレスワイヤレスイヤホンで、とても気に入っているガジェットの一つです。
今回、その後継機となる『LIBRATONE AIR+3』が発売されたのでレビューしていきます。
- 前モデルと比較して3倍向上したノイズキャンセリング性能
- 11mm大口径ダイナミックドライバー搭載
- スカンジナビアンデザインを取り入れた洗練されたデザイン
- 最大5台までのデバイスとペアリングでき、装着前に手元で接続対象を選択可能
- イヤホン単体で6時間、充電ケース使用で最大24時間再生可能
- IP54防じん・防水仕様
- ワイヤレス充電対応
- 専用アプリで音質や操作の割当が可能
音質は正直「Air PodsPro2」よりも断然良いと感じました。音質重視ならiPhoneユーザーにもおすすめです。
しばらく使ってみた感じた感想がこちら。
個人的には音質と5台までのデバイス切り替え機能がかなり気に入っています。
それでは『LIBRATONE AIR+3』を写真多めでレビューしていきます。
本記事はメーカーのLIBRATONE様よりサンプル品をご提供いただき作成しています。
- まろやかで透き通るようなサウンド
- ノイズキャンセル性能はAirPods Pro2とほぼ同等
- 手元で接続先のデバイスを切り替えられる機能が超便利
- アプリで音質を切り替えられる
- 操作項目が4つまでしか割り当てられない
- AAC、LDAC非対応
LIBRATONE AIR+3 の概要
LIBRATONE(リブラトーン)はどんなメーカー?
LIBRATONE(リブラトーン)はデンマークのコペンハーゲンにあるオーディオメーカーで、2009年に設立されました。小鳥のロゴマークはデンマークの童話作家アンデルセンの代表作「ナイチンゲール」に由来しており、中国の皇帝を美しい鳴き声で救った「さよなきどり」をイメージしています。
そんな「さよなきどり」のように「美しい音」と「自由」を信念とした、ちょっとおしゃれな感じのメーカーです。
前作の『LIBRATONE AIR+(2nd)』はコンパクトさと音質の良さが目を引くワイヤレスイヤホンでしたが、『LIBRATONE AIR+3』で欠点がかなり改善されています。
それでは『LIBRATONE AIR+3』の概要をチェックしていきましょう。
LIBRATONE AIR+3 のスペック
詳細スペックはこちら。
ブランド | LIBRATONE |
商品名 | AIR+3 |
型番 | LTW610 |
色 | ブラック、ホワイト、ミントグリーン |
装着方式 | カナル型 |
Bluetooth バージョン | Bluetooth 5.2 |
コーデック | SBC、aptX |
ドライバー | 11mm ダイナミック x 2 |
ANC機能 | 最大40dB |
感度 | 113dB@1mW,1kHz |
周波数特性 | 20Hz~20KHz |
連続使用時間 | 最大6時間(ケース含めて24時間) |
大きさ | イヤホン:幅 24.0mm x 奥行 20.4mm x 長さ 32.4mm ケース:幅 55.1mm x 厚み 23.6mm x 高さ 49.9mm |
重さ | イヤホン:4.9g ケース:42g |
防塵防水性能 | IP54等級 (粉塵の侵入を完全には防止できないが機器の動作には問題なく、あらゆる方向からの水の飛沫によって機器が影響を受けない) |
保証期間 | 1年間 |
外観と付属品
デザイン性の高さがうかがえる外箱。今回レビューするのは新色のミントグリーンです。
内容物はこちら。
- AIR+3 イヤホン本体
- 充電ケース
- 充電ケーブル(TYPE-A to TYPE-C)
- イヤーチップ(L、M、S、SS)
- ユーザーガイド(日本語を含む)
- 保証規約などの説明書き
イヤーチップはもともとイヤホンに装着されているものを含めて4種類の大きさが用意されています。引っ張れば簡単に外れて交換できます。
ケースはマットな質感で手触りサラサラです。
背面にはペアリングのときやデバイスを切り替える際に使用するボタンがあります。
充電ポートはUSB Type-Cです。
イヤホンはケースにマグネットで吸着する仕様になっており、取り出しやすさや収納のしやすさは抜群です。
ケースも奥まった部分がないので、掃除もしやすそうです。
イヤホン本体は前作と比較するとやや角ばったイメージになり、より洗練された印象を受けます。
非常にスタイリッシュなデザインです。
内側の下部にマイク穴があります。
耳に装着する部分は丸みを帯びており、装着感も自然です。
フタのくぼみの部分にLEDが左右に別れて2個搭載されています。背面のボタンを短く押すと、バッテリーの残量が確認できます。
光り方
状態 | 光り方 |
---|---|
バッテリー残量:高 | 白で3回点滅 |
バッテリー残量:中 | 白で2回点滅 |
バッテリー残量:低 | 白で1回点滅 |
充電が必要 | 赤で1回点滅 |
また、フタを開けた状態で背面ボタンを長押しすることでペアリング状態になります。
光り方
状態 | 光り方 |
---|---|
ペアリング | 白でゆっくり交互に点滅 |
イヤホンをケースにセット | 白で1回点滅 |
最大で5台までのデバイスとペアリング可能です。
ワイヤレス充電にも対応しており、充電中はケースのLEDがゆっくりとホタルのように点滅します。
重さと大きさ
ケースの大きさは幅 55.1mm x 厚み 23.6mm x 高さ 49.9mmとなっており、とてもコンパクトです。
「AirPods Pro2」と比較してもほぼ同等の大きさ。前作の『LIBRATONE AIR+(2nd)』から横幅が大きくなった代わりに高さがコンパクトになっています。
ケースを開いた状態。
イヤホン本体も大きさとしてはほぼ一緒です。
耳に装着したときの様子がこちら。
出っ張りも少なく、スッキリ装着できます。
音質をチェック
11mmダイナミックドライバーで豊かな音質
『LIBRATONE AIR+3』の音質は、一言で言うとまろやかでクリアーな音質です。
初期状態の音質だと少しこもった感じがするのですが、アプリで音質モードを高音域強調モードにすると全体的に締まってバランスの良い音になります。
低音域
ロン・カーターのLaverne Walkを聴くと、コントラバスの弦の震えるハリのある重低音と、弦がフレットに当たるバチバチという高音域の心地よい音がバランスよく耳に入ってきます。
中音域
プラハ室内管弦楽団のG線上のアリアを聴くと、バイオリンやチェロのきめ細かいストリングスの音が伸びやか聞こえます。ホイットニー・ヒューストンのI Will Always Love Youのライブ音源を聴いてみると、非常に豊かで艷やかな音質です。
高音域
高音域は若干マイルドで、耳に突き刺さるような不快感はかなり抑えられている印象です。標準だと少し物足りなさを感じるかもしれませんが、アプリで高音を強調してあげると非常にバランスの取れた音質になります。
LIBRATONE AIR+3 の特徴
3倍向上したノイズキャンセル性能
ノイズキャンセル性能はかなり強力です。
手元にあるAirPods Pro2と性能を聴き比べてみましたが、ほぼ同じくらいの性能だと感じました。
耳に装着した瞬間に、周囲の雑音がスッと消えていきます。
また、外音取り込み機能もかなり自然です。
高級機レベルの性能をしっかり備えているので、ノイズキャンセル性能を重視したい方にも安心です。
5台までのデバイスを接続前に切替可能
他のワイヤレスイヤホンでは見たことがない新しい機能が追加されていました。
5台までのデバイスとペアリング可能で、イヤホンを装着する際に手元のケースで接続先デバイスを選択することができます。これはかなり便利です。
今までであれば、複数のデバイスとペアリングできるものの、接続時は一番最後に接続していたデバイスに接続されるのが普通でした。そのため目的のデバイスに接続する際には、接続したい機器以外のデバイスのBluetoothをOffにしたり電源を切ったりと余計な手間が必要でした。
『LIBRATONE AIR+3』で接続先デバイスを指定する手順は下記です。
イヤホンケースのフタを開き、背面のボタンを短く押します。
1台目が水色→2台目が青→3台目が黄色といったように押す度に色が変わります。接続したい機器の色のところで止めて、その状態でケースからイヤホンを取り出して装着すれば、指定のデバイスに接続が可能です。
ペアリング下順に割り当てられていきますが、アプリの「デバイススイッチング管理」でどのデバイスがどの色か確認することも可能です。
なお、アプリからも接続デバイスを切り替え可能。
これは複数デバイスを使いこなしている方にとってはかなり便利な機能です。
専用アプリで音質や操作の割当が可能
『LIBRATONE AIR+3』には専用アプリが用意されています。
Libratone
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よく使う機能としては、音質モードの変更と、ダブルタップ・トリプルタップの操作の割当て設定です。
音質モード
音質の切り替えは3種類から選択可能。
個人的におすすめなのは高音強調モードです。
モード | 音質 |
---|---|
オリジナルサウンドモード | オリジナルに近い音質です。 |
低音強調モード | 低音を強調し、より迫力のある音声を楽しめます。 |
高音強調モード | 高音を際立たせ、一層澄み切った音を奏でます。 |
高音強調モードにすると、まろやかでクリアなバランスの取れた音質になります。
操作の割当
左右それぞれ、ダブルタップとトリプルタップの合計4つの操作に対し、機能を割り当てることができます。
僕は左に再生停止とノイズキャンセリングモード切り替え、右に曲送りと曲戻しを設定しました。
ノイズキャンセリングモード
ノイズキャンセリングモードは3つから選べます。
「モニタリングモード」、「ノイズキャンセリングモード」、「スポーツモード」の3つのモードを切り替えて使えます。
モード | 動作 |
---|---|
モニタリングモード | 周囲の環境音が聞こえるようになる |
ノイズキャンセリングモード | ニーズに合わせ「ノイズリダクション非常に低い」~「非常に高い」まで調整可能 |
スポーツモード | 環境音に応じてノイズキャンセルの強度を自動調整してくれる |
ノイキャン性能はかなり強力なので、ここを重視したい人にもおすすめできます。
LIBRATONE AIR+3 のデメリット
イヤホンで可能な操作が少ない
操作性がよいワイヤレスイヤホンだと、再生停止はもちろん、曲送り、曲戻し、さらにノイズキャンセリングモードの変更や音量調整など、多くの操作が可能なモデルはたくさんあります。
例えば「AirPods Pro2」では、上記の操作が全て可能です。
しかし『LIBRATONE AIR+3』では4つまでの割当のみとなっています。
僕は、再生停止・ノイズキャンセリングモードの切り替えを左側に、曲送り・曲戻しは右側に割り当てて使っています。
ちなみに、iPhoneであればApple Watchを持っていればダイヤルで音量調整可能です。
AAC、LDAC非対応
せっかくの高音質ワイヤレスワイヤレスイヤホン。どうせなら高音質コーデックにも対応してほしかったところ。
ただ、SBCとaptXだけでもイヤホンそのものの音質の良さで高いレベルでコンテンツを楽しむことができます。
iPhoneとAndroid両方で色々聴き比べて見ましたが、音質については個人的には「AirPods Pro2」よりも好みです。
これから僕のレギュラーメンバー入り決定のワイヤレスイヤホンです。
まとめ
本記事では『LIBRATONE AIR+3』をレビューしました。
従来モデルから3倍向上したノイズキャンセル性能と、おしゃなデザインが特徴的なデンマーク発の高音質ワイヤレスイヤホンです。
『LIBRATONE AIR+3』はこんな方におすすめ
- iPhoneやAndroidなど、複数のデバイスを使っている方
- ノイズキャンセル性能を重視したい方
- できるだけ音質の良いワイヤレスイヤホンを探している方
- 個性のあるおしゃれワイヤレスイヤホンを探している方
デザイン、音質、ノイズキャンセル性能がとてもバランス良くまとまっています。
価格が約3万円とかなり高価ではありますが、AirPods Pro2までは手が出ない方にもかなり満足度の高い製品だと感じました。
この記事が少しでも検討の際の参考になればうれしいです。
以上、はしかん(@hashikan3)がお伝えしました。
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