本記事では『COROS PACE2』をレビューしています。29グラムという軽さと、通常使用で20日間、GPSモードで30時間も持つという驚異的なバッテリー持続時間を実現した、アスリート向けGPSランニングウォッチです。
こんにちは。ガジェットとランニングが大好きなはしかんです。
今回ご紹介する『COROS PACE 2』は、ランニング、トレイルランニング、ウルトラマラソン、トライアスロン、ロードバイクなど、あらゆるアクティビティーに対応可能な、スマートGPSランニングウォッチです。
日本では、ガーミン、スント、ポラール、エプソンあたりがメジャーなメーカーですが、この度新しく『COROS PACE 2』がクラウドファンディング「Makuake」にて日本進出しプロジェクトは大成功をおさめています。
運良くお声がけいただき先行してレビューさせていただいたのですが、「軽さ」と「バッテリー持続時間」の2点において、『COROS PACE 2』が僕史上最高のGPSランニングウォッチとなるなんて夢にも思いませんでした。
思わず付けていることを忘れるほどの軽さです!
液晶表示を常時表示している状態で毎日24時間腕につけっぱなしにしておいても、実測値で10日を余裕で超えるバッテリー持続時間を実現している製品です。
1日中装着していた翌日にバッテリー残量を見たときに7%しか減ってなくて3度見したほど。
COROS PACE 2の主な特徴
- 付けていることを忘れるほどの軽さ
- 普段使いで余裕で10日以上持つバッテリー持続時間
- ラン、バイク、スイム、トライアスロン、フィットネスなど、多彩なモードを搭載
- タッチパネルじゃないけど操作性が抜群
- 歩数、心拍、消費カロリー、睡眠の質以外にも、高度、気圧、気温、日の出日の入り時刻までわかる高機能っぷり
- スマホの通知を受け取れ、スマートウォッチとしても使える
これだけの性能を詰め込んだGPSランニングウォッチなのに、価格も非常にリーズナブルなんです!
それでは写真多めでじっくりレビューしていきます!
気になるところまで読み飛ばす
本記事はメーカーのCOROS様よりサンプル品をご提供いただき作成しています。
- 付けていることを忘れるほどの軽さ
- 普段使いで余裕で10日以上持つバッテリー持続時間
- プラスチッキーな質感は好みが分かれそう
- ランニング中の表示切り替えが手動
COROS PACE 2 の概要
COROSとは
COROSは「COROS Wearables, Inc.」という会社名でアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルス近くに本社を構えるGPSウォッチやスマートサイクリングヘルメットを開発製造、販売しているメーカーです。
2016年に『LINXスマートサイクリングヘルメット』をリリースし、2018年5月に同社初のGPSランニングウォッチ『PACE』を発売します。
欧米のトップアスリートにも支持されており、今まではアメリカやカナダ・イギリスでのみ展開されていましたが、この度クラウドファンディング「Makuake」でついに日本進出するに至りました。
スペック
型番 | PACE2 |
ディスプレイサイズ | 1.2インチ 240 x 240(64色表示) |
ディスプレイ | Always-On Memory LCD |
スクリーン素材 | Corning® Glass |
ベゼル素材 | 繊維強化ポリマー |
カバー素材 | 繊維強化ポリマー |
ストラップ素材 | シリコーン/ナイロン |
クイックリリースバンドサイズ | 20mm |
大きさ | 42 × 42 × 11.7mm |
重さ | 29g |
通信規格 | Bluetooth、ANT+ |
GPS | GPS, GLONASS, Beidou(アップデートでガリレオにも対応予定) |
センサー | 光学心拍計 気圧高度計 加速度軽 コンパス ジャイロ 温度計 |
防水性能 | 5ATM(水深50mの深さでもOK) |
動作温度 | -20℃~60℃ |
保管環境温度 | -20℃~65℃ |
充電時間 | 2時間未満 |
バッテリー持続時間 | 通常利用:20日間 GPS通常モード:30時間 ウルトラMaxモード:60時間 |
ワークアウト | ランニング、トレッドミル、トラックラン、バイク、インドアバイク、プールスイム、オープンウォーター、トライアスロン、ジムカーディオ、GPSカーディオ、筋力トレーニング |
※1 5ATM は、水深50mに相当する圧力に対応し、水しぶき、雨または雪、シャワー、スイミング、水中への飛び込み、シュノーケリングで使用可能です。
前作の『PACE』と比較すると、プロセッサは1.5倍、RAMは5倍、ストレージは4倍にもパワーアップしているとのこと!
どおりで動作もサクサク動くはずです・・。
外観と付属品
それでは『COROS PACE 2』の外観をチェックしていきましょう。
外箱は2重になっていて、パッケージにもこだわりを感じます。
ちなみに「COROS」は「カロス」と読みます。
ご対面!
おお~。しっかりとした梱包で安心感を感じます。
箱から取り出して一番最初に感じたのは「軽さ」です。
これはめっちゃ軽い!
こちらはバンドがナイロン製のものですが、簡単に交換できるようになっているため、消耗したり、あとからシリコンバンドに変えたくなったときも安心です。
ウォッチフェイスは大きすぎず小さすぎず、丁度良い大きさ。
これなら女性の細い腕でも問題なさそう。カラバリはホワイトもあります。
背面には光学式心拍計のセンサーと充電用のコネクターがあります。
右側側面にボタンが2つ付いており、一つはダイヤル機能も兼ねています。
交換式のナイロンバンド。
工具不要で交換できる親切設計です。
バンドの固定は目の細かいマジックテープでおこないます。
脱着も簡単で、2週間毎日脱着しても今の所とくにゴワついたりすることはありません。
ナイロンバンドが軽さに一役買っています。
内容物はこちら。
- COROS PACE 2 ウォッチ本体
- 充電 ケーブル
- 充電端子保護カバー
- 取り扱い説明書
- クイックスタートガイド
- 保証書
- ステッカー
充電ケーブルは長さが約50cm。端子はUSB TYPE-Aです。
ウォッチ本体との接続は独自規格となっているため、ケーブルの紛失に注意する必要ありです。
充電時はこのケーブルを背面に接続してこのような状態になります。
何気に嬉しいのがこの充電端子保護カバー。
標準で3つも付属しています。
こちらが端子むき出しの状態。この状態でも使えますが、ランニングで汗をかいたり、プールで泳ぐことを考えるとちょっと不安になりますよね。
カバーをつけるとこのようになります。
しかもこれ、ただ被せるだけでなくカバーが本体にピッタリはまるようになっており、非常に安心感があります。
マニュアルは嬉しい日本語対応。
特徴
付けていることを忘れるほどの軽さ
この『COROS PACE 2』ナイロンバンドモデルの重さは実測値で29.7gでした。
100円玉6枚分の重さです。
私が所有している他のGPSランニングウォッチと重さを比較してみました。
『Garmin VENU』の重さは46.7g。
『Garmin 735XTJ』は42.08gでした。
ナイロンバンドも軽さにかなり貢献していると思いますが、僕が今までに使った中では一番の軽さを実現していますね。
驚異的なバッテリー持続時間
実際にお風呂に入るとき以外、24時間ずっと身につけた状態でまる2週間過ごしてみましたが、その驚異的なバッテリー持続時間にとても驚かされました。
バッテリー残量95%の状態で付け始めて、全く充電しないまま10日経過した時点で、バッテリー残量が22%残っていました。
その間ディスプレイは常時表示されていますし、日没時刻をすぎるとウォッチを見たときに自動的にバックライトも点灯します。
さらにスマホの通知はもちろんバンバン飛んできて都度バイブでお知らせしてくれますし、歩数や心拍などといったライフログも常時計測されています。
こんなにバッテリーが持つGPSランニングウォッチを私は初めて体験しました。
あらゆるセンサーを内蔵
『COROS PACE 2』は本体に様々なセンサーを内蔵しています。
GPS、加速度センサー、光学式心拍計はもちろんのこと、気圧高度計、地磁気センサー、温度計まで内蔵しています。
ほぼ全部入りですね!
特に新鮮だったのが、気圧高度計。
ウォッチ本体で過去6時間の気圧の変化がグラフで確認できるので、気圧が下がってくると、「あ、雨降るかも。」なんてことが手に取るようにわかります。
今までYahoo天気の雨雲レーダーで雨雲をチェックしていましたが、それよりも降雨の可能性に気づけるようになりました。
さらに、デジタルコンパスで方角もチェックできるため、トレイルランやトレッキングなどでも心強いです。
タッチパネルではないけど快適な操作性
『COROS PACE 2』はタッチパネル操作ではありませんが快適な操作性を実現しています。
操作は本体右側面の2つのボタンを使って行います。
上側がボタン兼ダイヤルとなっており、このダイヤルが非常に使いやすく仕上がっています。
誤操作を防止するためにダイヤルロックも標準搭載していますし、表示切り替えもスピーディーかつ、ぬるっとしたエフェクトもかけてあり、操作していて気持ちいいです。
バンドは交換式
バンドは工具不要で交換できるタイプ。
購入後にシリコンバンドに交換もできますし、消耗してもバンドだけ交換可能なので、永く使えて便利です。
実際の使用感
GPSウォッチとしての機能は十分すぎるほど
GPSランニングウォッチ購入の一番の目的はやはりランニングやライドの記録を取ることではないでしょうか。
実際にランニングで使ってみましたが、機能的に不足していると感じる箇所は一つもありませんでした。
むしろ、同価格帯のGPSウォッチと比較すると、高性能過ぎる印象です。
ランニング計測中の表示はこのように6つの画面を切り替えて使います。
日中の視認性もバッチリでした。
距離アラートを1kmに設定しておけば、1kmごとにバイブとアラーム音での現在のラップ数とラップタイムを知らせてくれる機能ももちろん搭載しています。
なお、ランニング中の表示切り替えは自動でスクロールするタイプではなく、ダイヤルで手動切り替えとなっています。
インターバル機能も搭載しているため、単なるログ取得だけでなくトレーニングに活用したい方にもおすすめです。
アプリで確認できる内容
ランニング終了後、アプリと同期することで確認できる項目はこちら
取得可能なログ項目一覧
- ルート情報
- 総距離
- トータルタイム
- ラップ数とラップごとのタイムおよび平均ペース
- トータル平均ペース
- 最速ペース
- 消費カロリー
- ピッチ
- ストライド幅
- ランニングパワー
- 標高
- 累積獲得標高
- 心拍数
- 心拍数ゾーン
- トレーニング効果
ピッチやストライドまでわかるので、走法やフォームを意識したトレーニングにも使えそうです。
ランニング終了後、COROSのスマホアプリを開くと自動的にアクティビティーの記録が同期され、連携設定しておけば自動的にStrava等にも同期することが可能。
GPSランニングウォッチに求められる機能がすべて入っているのにリーズナブルな価格を実現しているところがすごい!
ライフログも管理可能
アクティビティートラッカーとしても使用可能で、毎日の運動量や睡眠の管理もできるようになります。
消費カロリーや歩数・睡眠時間が可視化できると、「今日はたくさん歩いたなー。」とか、「睡眠時間ちょっと少なめだわ・・。」といった事が認識できるようになるため、自然と自分の健康状態を意識できるようになります。
ウォッチフェイスは自由にカスタマイズ可能
ウォッチフェイスは豊富に用意されており、アプリから自由にダウンロードして使用可能です。
さらに、すべてのウォッチフェイスで色を自由に選択できるので、組み合わせは無限大。
きっと好みのウォッチフェイスが見つかるはずです!
COROS PACE 2 のレビューまとめ
本記事では『COROS PACE 2』をレビューしました。
30時間のGPS計測が可能で、軽量かつコスパの高いGPSランニングウォッチです。
日常利用においては、無充電でまるまる10日間以上余裕で使えるほどのバッテリーライフを実現しています。
一度使い出すと毎日充電しなければならないスマートウォッチが面倒に感じるほど
よかったポイント
- 付けていることを忘れるほどの軽さ
- 普段使いで余裕で10日以上持つバッテリー持続時間
- ラン、バイク、スイム、トライアスロン、フィットネスなど、多彩なモードを搭載
- タッチパネルじゃないけど操作性が抜群
- 歩数、心拍、消費カロリー、睡眠の質以外にも、高度、気圧、気温、日の出日の入り時刻までわかる高機能っぷり
- スマホの通知を受け取れ、スマートウォッチとしても使える
ちょっと気になった点
- プラスチッキーな質感は好みが分かれそう
- ランニング中の表示切り替えが手動
COROS PACE 2はこんな方におすすめ
- コスパの高いGPSランニングウォッチを探している
- スイムでも使いたい
- トライアスロンで使いたい
- トレイルランニングで使いたい
- 頻繁に充電したくない
バッテリーが10日以上持つので、アクティビティートラッカーとしてもかなり秀逸です!
この製品が気になっている方の参考になれば嬉しいです。
以上、はしかん(@hashikan3)がお伝えしました。
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