本記事では、できるだけ安く電動昇降デスクを導入したい方にぴったりのFLEXISPOTのエントリーモデル 『EG1』をレビューしています。高さのメモリ機能はありませんが、これで十分スタンディング作業できてコスパの高い商品です。詳細な組み立て方も。
デスク選定中の方なら「FLEXISPOT」というメーカーは一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「FLEXISPOT」はデスクの高さを自由に買えられる”電動昇降スタンディングデスク”を数多くリリースしているメーカーで、その中でも一番安く購入できる『FLEXISPOT EG1』というモデルをこの度レビューする機会を得たので、写真多めでじっくりレビューしていきます。
しばらく自宅で使ってみましたが、時々立つことで座りっぱなしの身体をリフレッシュできますし、眠くなった時でもすぐに目が冴えるので、ボーッとして「おっとやばい!」となる回数が確実に減りました。
もっと早く体験すべきだったかも…
EG1のメリット
- 天板を含めても3万円台で購入でき、少ない予算で電動昇降の環境を手に入れたい方にピッタリ
- 天板は自作品や汎用品も使えるので、自分好みのデスク環境を作れる
- 耐荷重は70kgあるので大型モニターを設置しても問題なし
- フレームはホワイトとブラックの2色から選べる
- 剛性感も全く問題なし
高さのメモリー機能が省略されていますが、電動昇降デスクの醍醐味は十分味わえる商品なので、値段を考えれば非常に満足度の高いデスクです!
本記事ではそんな『FLEXISPOT EG1』を写真多めでじっくりレビューしていきます!
\ 細かい仕様も /
上位機種の『FLEXISPOT E8 Bamboo』もレビューしていますので、機能性重視の方はこちらも参考にしてみてください。
本記事はFLEXISPOT様よりサンプル品をご提供いただき作成しています。
気になるところまで読み飛ばす
- 低コストで電動昇降デスク環境を構築可能!
- 時々立つことで腰への負担を低減し、脚の血流を促進できる
- メモリ機能がないのでボタンを押し続ける必要がある(安全性は高い)
- 最低高が73.5cmあるので低学年や小柄な方には向いていない
FLEXISPOT EG1 の概要
『EG1』はFLEXISPOTが製造販売する電動昇降スタンディングデスクの中で最もお求めやすいモデルです。
フレームだけだと標準価格で23,000円で購入することができますが、ちゃんと電動での昇降機能を搭載しており、とにかく安く電動昇降の環境を手に入れたい方にピッタリ!
また『EG1』には高さのメモリ機能がありませんが、欲しいという方にはプラス3,000円で購入できるメモリ機能が付いた『EF1』というモデルがおすすめです。
フレームは『EG1』と同じですが、コントロールユニットがグレードアップされており、高さのデジタル表示と4つの高さメモリーのおかげでより快適に使うことが可能です。
購入方法は、FLEXISPOTの公式サイトやAmazon、楽天などインターネット経由での購入となります。
また、Amazon内のFLEXISPOTショップでは、電動昇降スタンディングデスクだけでなく、モニターアームやチェア、オフィス家具など、様々なデスク関連商品がナインナップされています。
スペック
『EG1』の詳細スペックはこちら。
パネルタイプ | 上下2ボタン式 |
機能 | 無段階電動昇降機能(メモリ機能なし) |
モーター | シングルモーター |
耐荷重 | 70kg |
足幅調整範囲 | 85〜129cm |
昇降範囲 | 71〜121cm(天板なしの場合) |
昇降スピード | 25mm/s |
脚段階 | 2段(上側が太い) |
対応天板サイズ | 幅100〜160cm 奥行50〜80cm 厚み2cm以上 |
カラー | ホワイト/ブラック |
本体重量 | 21.1kg |
天板はFLEXISPOTの純正品を使うこともできますし、自作の天板と組み合わせることも可能です。
対応する天板の大きさは、幅100〜160cm 奥行50〜80cmで、厚みは2cm以上となっています。
純正品の天板サイズは3種類。色は8種類もあります。
サイズ | 100x60x2.5cm 120x60x2.5cm 140x70x2.5cm |
カラー | マホガニー、ブラック、ホワイト、メーブル、天然竹、ホワイトウッド、グレイウッド、エボニー |
ホームセンターで安く手に入れた天板をワトコオイルで仕上げてオリジナル昇降デスクにしてもよさそう!
外観と付属品
全体像
完成した状態がこちら。
今回レビューしたモデルは、フレーム部分がブラックで天板は純正品のメイプルとなります。
天板の大きさは幅120cm x 奥行き60cm x 厚み2.5cmのもの。
天板の大きさとフレームのバランスもGood!
このように一番下に下げた状態での天板の高さは73.5cm。
一番高い状態で123.5cmと、かなり高い位置まで上昇します。
可動範囲は50cmもあり、その範囲内であれば無段階に調整可能です。
身長178cmの僕が立って肘を置けるこの状態で高さは114cmでした。
これよりもさらに9cm上げることができるので、背の高い方でも十分な高さを確保できます。
フレーム部分
まずはフレーム部分を細かく見ていきましょう。
組み立て式ですが、かなり剛性感があり体重を掛けても全くびくともしません。
上下昇降するのでフレームが伸びるわけですが、構造としては上側のフレームに下側が入り込む形状になっています。
脚の先端部分は樹脂製のカバーが付いています。
床への設置面には直径6cmの樹脂製の脚が付いています。
もし傷防止のフェルトを貼る場合は、直径6cm以上の丸形のものを買うと良いです。
天板
純正品のメープルの天板は、メラミン樹脂化粧板という素材でできており、角のR部分もポストフォーム加工で滑らかに仕上がっています。
角もきれいに面取り処理されていて、品質は高いです!
表面はすこし艶があってスベスベした手触り。
冷たいコップを置いても結露した水が木に染み込まないため、無垢材のように神経質になる必要もありません。
水拭きも可能なので、掃除も楽ちんです!
角のR部分は半径3cm。上から見るとこのくらいの丸みを帯びる感じになります。
昇降スイッチはシンプルそのもの。大きさ自体も小さくブラックで統一されているので、全く目立ちません。
組み立て手順
梱包の状態
配送は天板とフレームが別れて梱包された状態で届きます。
梱包は全体的にかなりしっかりされており、特に天板の角については厳重すぎるほどのカバーで覆われているので、少々のことでは傷つく心配はないでしょう。
実際に組み立てていく
それでは部品を確認した上で実際の組み立て作業に入っていきます!
脚部分の組み立て
内容物一覧はこのようになっています。
部品点数は比較的多めで、一番重かったのが伸び縮みする脚の部分。
完成するまでに途中で2回ほどフレームをひっくり返す必要があるため、そこそこパワーが必要です。
男性であれば一人でも問題ないレベルでしたが、女性の場合はちょっと頑張らないと厳しいかもしれません。
フレームだけでも22kg、天板を合わせると約30kgと結構重いので、2人で作業されるのをおすすめします。
組み立ては付属のマニュアルを見ながら進めます。
工程は多いですが、難しい内容はありませんでした。
まずは脚の部分を組み立てていきます。
床に設置する部分のプレートを脚に固定してT字のパーツを2セット作ります。
2本の足を連結するフレームは天板の幅に合わせて伸縮可能です。組み立て途中の段階では少しネジを緩めて長さを調整できる状態にしておきます。
脚を立てて、連結します。
モーターの回転をもう片方の脚に伝えるためのプロペラャフトを取り付けます。
シャフトを六角レンチで固定します。
天板の台座を固定します。
フレーム部分が完成!
次に天板を固定していきます。
天板に脚を固定する
天板を逆さまにして床に置き、フレームをひっくり返して天板の上にゆっくりと乗せます。
電源アダプタ用スタンドをフレームと天板の間に挟みます。
少しずつフレームを左右に伸ばし、天板に空いている下穴の位置に合わせます。この時プロペラシャフトも一緒に伸ばして抜けないように注意しましょう。
位置が決まったら木ネジで固定します。
ゴムのクッションを挟んで固定するので、上下昇降時の変なビビリ音が発生しにくくなっています。
反対側も固定します。
中央のネジ止め部分には下穴が空いていません。
ドリルをお持ちの方は下穴を開けてももちろんOKですが、開けなくても体重を掛けてねじ込めば普通に固定できました。
天板にしっかり脚を固定したら、緩めていた伸縮部分をしっかり締めてロックします。
プロペラシャフトも縮まないようにレンチで固定します。
昇降スイッチを取り付けます。手前と奥で2箇所ネジ止めします。
奥側だけ下穴がありませんが、ここも位置を決めてねじ込みます。
スイッチの固定完了です。
プロペラシャフトのカバーを固定します。
電源アダプタをセットします。
電源アダプタとモーターそれぞれをスイッチに接続します。
電源アダプタに電源ケーブルを接続します。
配線を整理して付属のケーブルクリップで固定します。
最後にデスクをひっくり返して完了です!お疲れさまでした!
ぱっと見は電動昇降デスクっぽくないスッキリとした外観です!
しばらく使ってみた感想
気分転換や眠気防止に効果あり
現在、本記事もスタンディングの姿勢で執筆しておりますが、立ったり座ったりその時の気分や疲労度に応じて姿勢を変えられるのはとても快適!
- 眠くなった時
- 足の血流が悪くなってきたかな?と感じた時
- 腰が痛くなってきた時
主に上記の3点。
特に僕がメリットを感じたのは、眠くなった時。
僕は会社から帰ってきた後に自宅でブログを執筆しているのですが、やはり疲れている状態だとすぐに眠くなってしまい、作業効率が悪くなりがち…。
そんなときは容赦なくスタンディングです!
一瞬で眠気が飛んで、作業に身が入ります。
集中しているときと、そうじゃない時の生産性の差って想像以上に大きいです…。
さらにこの状態で足踏みマットなんかと組み合わせると、足裏が刺激されてもっと眠気防止効果がありそうです。
体重を掛けても安心の剛性感
スタンディング状態にして使っているときに気付いたんですが、無意識に肘をデスクに乗せてデスクにしっかりと体重を掛けている場合が結構あるんですよね。
イメージとしては、体重の約1/3を肘で支えて残りの2/3を足で支える状態です。
体重を分散できるので結構楽です!
そんな使い方をしても全くグラつくことはなく、安心してデスクに体重をかけることができます。
カタログスペックでは耐荷重は70kgとなっているため、全体重を掛けるのはあまりよくなさそうが、ちょっとやそっとでは壊れることはなさそうです。
純正天板は表面がサラサラでマウスがよく滑る
これは『EG1』のフレーム部分についての感想ではないのですが、純正天板の質感もなかなか良く、マウスがよく滑ってくれます。
そのおかげで操作が非常に快適!
かと言って、あまり滑って欲しくないノートPCのゴム足なんかはしっかりとグリップしてくれるので、作業をする上での快適性は非常に高いです。
冷えた飲み物を置いて結露しても、天板そのものに水が染み込むような素材ではないため、あまり神経質にならずに普段使いできるのも良かったポイント。
コントロールスイッチが目立たない
『EG1』はシンプルかつ低コストが特徴の電動昇降スタンディングデスクです。
コントロールスイッチも他のモデルと比較すると非常に小さく目立ちにくいサイズになっています。
そのため、インテリアとしてスタンディングデスクをあまり目立たせたくない場合には『EG1』は向いています。
反対に、頻繁に立ったり座ったりする場合は高さのメモリ機能があった方が断然便利なので、プラス3,000円して『EF1』を選択されるのが良いかと思います。
息子氏が電動昇降デスクを寝転がって使っていた
ある日部屋に入るとこの状態になっていて、何が起きているのか理解するのに5秒程度固まってしまいました。
電動昇降デスクの上にゲーミングPCと外部スピーカーをセットして一番高い位置まで上げ、ロフトベットに寝転んでBluetoothコントローラーでゲームをしている状態です…。
いきなりハイレベルな使い方を見せてくれた息子氏。
電動昇降デスクを寝転がって使った人は世界的に見てもごく僅かと思われますが、高さが変えられるということは無限の可能性を秘めているのかもしれませんね…。
まとめ
本記事ではFLEXISPOTの電動昇降スタンディングデスク『EG1』をレビューしました。
『EG1』はFLEXISPOTの電動昇降モデルの中で一番値段が安いエントリーモデルですが、2ボタン式の昇降ボタンで自由に高さを変えられ、安くスタンディングデスクの良さを体感できる非常にコスパの高いデスクです。
しばらく使ってみて感じたメリットとデメリットはこちら。
こんな方におすすめ
- 椅子に座りっぱなしで同じ姿勢が辛くなってきた方
- デスクワークですぐに眠くなる方
- 手軽に電動昇降デスクを体感したい方
- 少しでもテレワーク環境を快適にしたい方
このモデルはとにかく安く導入したい方向けのモデルなので、高さメモリー機能でもっと快適に使いたい方は一つ上位の『EF1』を選ぶと幸せになれます。
プラス3,000円で高さメモリー機能付きも選べるという、選択肢の多さもFLEXISPOTの魅力の一つです!
この記事が少しでも検討の際の参考になればうれしいです。
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