本記事では『FIFINE K669B』をレビューしています。5,000円で購入でき、小型でシンプルそして感度が高いのが特徴の高コスパコンデンサーマイクです。USBで接続できるので、PCはもちろん、アダプターを使えばiPhoneやiPadにも接続でき、初めて外部マイクを使う方にもおすすめのお手軽マイクです。
Youtubeなどの動画配信サービス以外にも、最近ではVoicyやstand.fmなどと言った音声配信サービスも増えており、手軽に情報を発信できる世の中になりました。
この記事をご覧の方の中にも、「音声配信初めてみようかな。」とか「Youtubeやってみようかな。」とお考えの方も少なくないのではないでしょうか。
そんなとき重要になってくるのがマイクです。
動画や音声配信では音声の聞き取りやすさが非常に重要で、その大切さはYouTubeのクリエイターアカデミーでも解説されているほどです。
プロに迫る音質で録音する- YouTube Creator Academy
とはいえ始めからいきなり高価な機材を揃えるのは現実的ではありません。
そんなときにおすすめしたいのが本記事でご紹介する『FIFINE K669B』です。
なるべく初期投資を抑えつつクリアで聞き取りやすい音声を収録するのに使える高コスパコンデンサーマイクです。
セッティングにすこしコツが要りますが、バシッと決まればコモリが少なくクリアな音質で収録可能なマイクです。
いろんな設定で録音したサンプル音声や、ベストなセッティング方法も本記事で解説していきます!
『FIFINE K669B』の特徴を簡単にまとめたのがこちら。
FIFINE K669B の特徴
- 感度高めで小声でも収録可能
- USB接続なのでパソコンやPS4に接続するだけですぐに使える
- ミニ三脚付属でデスクトップに置いてすぐに使用可能
- 入力レベルを調整するボリューム付きでゼロにすればマイク本体でミュートも可能
- アダプターを使えばiPhoneやiPadでも使用可能
動画や音声配信デビューをお考えで初めて外部マイクを購入する方におすすめです!
本記事ではそんな『FIFINE K669B』を写真多めでじっくりレビューしていきたいと思います。
本記事はメーカーのFIFINE様よりサンプル品をご提供いただき作成しています。
▼ 気になるところまで読み飛ばす
- 手軽に高品質の音声収録環境を整えられる
- USB接続で配線がシンプル
- ホワイトノイズが乗りやすい
- 環境音を拾いやすい
FIFNE K669B コンデンサーマイク の概要
それでは『FIFINE K669B』の概要をチェックしていきましょう。
スペック
詳細スペックはこちら。
ブランド | FIFINE | 備考 |
商品名 | K669B | |
型番 | K669B | |
色 | ブラック | |
タイプ | コンデンサーマイク | |
指向特性 | 単一指向性 | |
周波数特性 | 20Hz-20KHz | 機器が拾える周波数の範囲。広いほうが良い |
感度 | -34dB±30%(1kHz内) | 低いほうが感度が高い |
負荷インピーダンス | ≧1000Ω | 低いほうがノイズに強い |
最大入力音圧レベル (1kHz THD1%) | 130dB SPL | この値を超える音が入ると歪む |
SN比 | 78dB以上 | 数値が高いほど雑音が少ない |
マイクコード長さ | 180cm | |
大きさ | 幅 47.3mm x 奥行 47.3mm x 高さ 122.6mm(三脚を付けた状態での高さは最大225mm) | |
重さ | 318g(三脚込で399g) | |
保証期間 | FIFINEへのユーザー登録で2年 |
スペックから読み解けるのは、感度が良い反面、ノイズに弱いかもってこと。
記事後半で実際に収録した音声をお聞きいただけますので参考にしてみてもらえると嬉しいです。
外観と付属品
外箱はかなりコンパクトですがマイク本体と三脚が入っているという充実ぶり。
内容物はこちら。
- マイク本体(USBケーブル付き)
- 三脚
- 取扱説明書
- サポートカード
マイク本体を見ていきます。マイクは真っ直ぐな円柱状で金属製。上半分が金属のメッシュ構造になっています。
思ったより質感高めで安っぽさは感じられません。
メッシュの中にコンデンサーマイクが見えます。
マイク本体にボリューム調整ノブが付いていて感度調整が可能。ゼロにすればミュートになります。
WEB会議などで手元でとっさにミュートしたいときなどに便利!
裏側は特に何もありません。
USBケーブルは本体に直付け。
端子はTYPE-Aでケーブル長は1.8m。かなり余裕がある長さなので、デスクトップPCやPS4まで距離があってもそこそこ届きます。
マイクのスタンドベースは本体下部の固定ネジを緩めると回転します。このように完全に取り外すことも可能なので、邪魔なときは取り外せます。
付属のマイクスタンドのねじ径は3/8インチ。
ここに付属のミニ三脚をセットするとこのような卓上型マイクのできあがりです。
余計なモノを買わなくてもこれだけですぐに使い始めることができます。
これは初心者にとっては嬉しいです!
ちなみにこのような別売りのマイクアームと組み合わせて使うことで収録時に口元にマイクを近づけやすくなるので、卓上に置いて話すよりも姿勢が楽になっておすすめです。
マイクアームを使うとそれだけでスタジオ感が出てきます(笑)
デスクのアクセントにも良いかも
ちなみに僕が使っているマイクアームはこちら。最近はシンプルなマイクアームもありますが、僕はトラス構造のほうが好きだし安いのでこれを使っています。
付属のミニ三脚は台座部分が樹脂製で、脚は頑丈な金属製。思ったより造りがしっかりしていてK669Bの卓上三脚としては申し分ないクオリティーです。
足部分の先端にはちゃんとゴム足も付属しているため、しっかりとデスクにグリップしてマイクを安定させることができます。
重さと大きさ
大きさは実測値で、幅 47.3mm x 奥行 47.3mm x 高さ 122.6mm(三脚を付けた状態での高さは最大225mm)とコンデンサーマイクとしてはかなりコンパクトなサイズ感です。
他社のコンデンサーマイクと大きさを比較しました。
比較対象は『Marantz MPM-2000U』。これもUSB接続のコンデンサーマイクとしては定番の機種です。
こうして見ると『FIFINE K669B』がいかにコンパクトかがわかります。
デスクにも邪魔になることなく設置可能です。
マイクアームに取り付けるとさらにコンパクトに見えます。
これならマイクアームを使っても大げさじゃないですね!
音質やノイズをチェック! K669B vs MPM-2000U
MacBook Airに『FIFINE K669B』と『Marantz MPM-2000U』を接続しそれぞれの音声を収録して比較してみました。
結論から申し上げると『FIFINE K669B』の音質はなかなか好印象なんですが、マイクの感度が非常に高くしっかりと声を拾ってくれる反面、セッティングを気をつけないとホワイトノイズが出やすい印象のマイクでした。
音質は比較的乾いた感じで、カラッとした音質がお好みの方に合いそうです。
サンプル音声を置いておくのでぜひ聴き比べてみて欲しいです。ヘッドホンだとホワイトノイズが聞き取りやすいです。
FIFINE K669Bの音声
『FIFINE K669B』はマイク本体に入力ゲインの調整ボリュームが付いています。テスト音声は以下の3段階で収録しました。
- 9時方向(ボリューム小)
- 12時方向(ボリューム中)
- 3時方向(ボリューム大)
この3種類と、OS側の入力ボリュームを50%と最大の100%、さらにマイクまでの距離を30cmの場合と20cmの場合で色々組み合わせてテストを実施。
テストの結果④の音質が一番良く、『FIFINE K669B』で音質良く音声を収録するためには、OSの側の入力ゲインは小さめにして、マイク側を大きめにするとホワイトノイズが少なくなってクリアに収録できることがわかりました。
① OS側音量100% マイク側ボリューム9時方向 マイクまでの距離30cm ポップガードなし
② OS側音量100% マイク側ボリューム12時方向 マイクまでの距離30cm ポップガードなし
③ OS側音量100% マイク側ボリューム9時方向 マイクまでの距離20cm ポップガードあり
④ OS側音量50% マイク側ボリューム3時方向 マイクまでの距離30cm ポップガードあり
K669Bの中では④のセッティングが一番ホワイトノイズが少なくていい感じに収録できています。
このセッティングでマイクにもう少し近づけば音量も上げられそうです。
⑤ OS側音量100% マイク側ボリューム3時方向 マイクまでの距離30cm ポップガードあり
両方共大きくするとかなり大きな音声で収録できますが、ホワイトノイズが大きくなってしまうので注意が必要です。それでも声を収録するだけなら音は割れていないので、とにかく音を大きく収録したいときは感度を高くセッティングすればOKです。
Marantz MPM-2000Uの音声
『Marantz MPM-2000U』は『FIFINE K669B』と同じくUSB接続専用のコンデンサーマイクです。
このマイクにはボリュームがないので、OS側の音量は100%固定でマイクまでの距離を変えて2パターン収録しました。
ホワイトノイズがほぼ無く、さすが1万円近くするマイクだなと言うのが正直な感想です。ただ、若干音が籠もって聞こえる感じがして、『FIFINE K669B』のような乾いた音の方が好みという方も少なくないと思います。
⑥ OS側音量100% マイクまでの距離30cm ポップガードなし
⑦ OS側音量100% マイクまでの距離20cm ポップガードあり
マイク本体の調整はできないけどOS側の入力調整とマイクまでの距離だけでセッティングが決まるのでシンプル。ただ、手元でミュートできないのがちょっと不便ですね。
MacBook Air純正マイクの音声
外部マイクがなかった場合の音声と比較するとマイクの必要性がよく分かると思うので、MacBook Air本体のマイクで収録した音声と比較してみてください。
⑧ OS側最大音量 マイク側ボリューム9時方向 マイクまでの距離30cm ポップガードなし
FIFINE K669B を iPhoneに接続して収録した音声
『FIFINE K669B』はiPhoneに直接接続して音声を収録することも可能です。
別途接続用のアダプタが必要ですが、iPhoneだけで手軽に収録したり音声配信したりできるのは初期投資を抑えられてGood!
スマホに直接接続するときにマイク側のボリューム調整機能が大いに役立ちます。
ちなにみiPhoneへの接続はこのアダプタを使っています。
⑨ iPhoneに接続 マイク側ボリューム9時方向 マイクまでの距離30cm ポップガードあり
⑩ iPhoneのマイクで収録
『FIFINE K669B』だと収録したい音声のみが聞こえますが、iPhone本体のマイクだと周りの雑音を拾ってしまっています。
これも単一指向性の良さの一つですね!
まとめ FIFINE K669B は初めての外部マイクにおすすめ
本記事では『FIFINE K669B』をレビューしました。
『FIFINE K669B』はコンパクトでリーズナブルな初心者向けUSBコンデンサーマイクです。
感度が高くマイク本体のボリュームでミュートやゲイン調整が可能で、USB接続なのでPCやPS4、スマホなどに簡単に接続でき手軽に高品質な音声収録環境を整えることができます。
さらにミニ三脚も付属しているので、別途スタンドを買い足す必要なし!
はじめてマイクデビューされる方におすすめです!
FIFINE K669B の特徴
- 感度高めで小声でも収録可能
- USB接続なのでパソコンやPS4に接続するだけですぐに使える
- ミニ三脚付属でデスクトップに置いてすぐに使用可能
- 入力レベルを調整するボリューム付きでゼロにすればマイク本体でミュートも可能
- アダプターを使えばiPhoneやiPadでも使用可能
一度セッティングが出れば次からは楽ちんです。
外部マイクがあるのとないのとでは音声品質がかなり変わってくるので、少ない投資で少しでも音質アップしたい方はぜひ参考にしてみてもらえると嬉しいです。
1万円くらいまで投資ができそうであれば、もう少し音質が良くてミュートボタンを搭載した「K678」が選択肢に入ってくるのでこちらも参考にしてもらえると嬉しいです。
以上、はしかん(@hashikan3)がお伝えしました。
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