本記事ではEVICIVの17.3インチ モバイルディスプレイ『EVICIV EVC-1701』をレビューしています。一番の特徴はなんと言ってもリフレッシュレートが144Hzに対応していること!ポータブルモニターにもようやく高リフレッシュレートの波が来ました!
本記事は2020年11月に購入した「EVC-1701」の情報となっています。
2022年1月現在、同じ型番ですが商品のスペックや外観が変わっていますのでご注意ください。(スタンドが本体に直付けになっていたり、リフレッシュレートが144Hzではなく60Hzになっています。)
こんにちは!モバイルモニターマニアのはしかんです。
今まで、モバイルモニターと言えばリフレッシュレート60Hzが一般的で、高リフレッシュレートのモデルはASUSの『ROG Strix XG17AHPE』など、限られたごく一部の製品のみでした。
そして、価格がかなり高額で手が出しにくいという欠点もあったんですよね。
しかしEVICIVから144Hzの高リフレッシュレートをほこる17.3インチ モバイルディスプレイEVICIV『EVC-1701』がリリースされています。
『EVC-1701』の特徴はこちら。
- 17.3インチ非光沢FHD液晶パネル採用
- リフレッシュレート144Hzまで対応
- 応答速度は5ms
- 75mmのVESA規格に対応
- ステレオスピーカー内蔵
- HDMI、TYPE-C、MiniDPの3種類の入力に対応
- スタンドカバー付属
- ニンテンドスイッチに対応
ゲーミングノートPCと組み合わせて使えば、モバイル環境でもヌルヌルの2画面でゲームを楽しめます!
本記事は2020年11月に購入した「EVC-1701」の情報となっています。
2022年1月現在、同じ型番ですが商品のスペックや外観が変わっていますのでご注意ください。(スタンドが本体に直付けになっていたり、リフレッシュレートが144Hzではなく60Hzになっています。)
気になるところまで読み飛ばす
EVICIV EVC-1701 の概要
スペック
『EVC-1701』のスペックはこちら。
ディスプレイサイズ | 17.3型ワイド |
パネル種類 | IPS(視野角178°) |
表面仕様 | ノングレア(非光沢液晶) |
解像度 | FHD (1980 x 1080) |
リフレッシュレート(最大) | 144Hz |
最大輝度 | 300 cd/m² |
応答速度 | 5ms |
消費電力 | 8W |
映像入力 | USB Type-C、Mini HDMI、MiniDP |
スピーカー | 8Ω2W |
本体サイズ | 高さ:254mm 幅:404mm 厚み:12mm |
本体重量 | 1,100g(本体のみ) 1,663g(カバー込) |
スペックから読み取れる特徴は2つ。
- 17.3インチ
- 最大144Hzのリフレッシュレート
モバイルモニターといえば15.6インチが一般的。17.3インチはもう一回り大きく、迫力の映像が楽しめます。
目の前に置くと普通のモニターサイズなので、普通に大きくて見やすいです!
外観と付属品
カバーはさらさらした手触り。
最近のモバイルモニターには必ずと言っていいほどついてくるスタンドカバー。このモデルにもしっかり付属しています。
マグネット式で簡単に脱着が可能で非常に便利です。
モニター本体を正面から見ると、同社の15.6インチモバイルモニター「EVC-1506」にそっくりです。
左下に空いている穴は、ペンを差し込んでスタンドとして使えるようにするためのもの。
背面にはVESA75mm規格に対応したネジ穴が空いていますので、モニターアームに取り付けて使うことも可能です。
ネジ穴は、しっかりと中身のフレームに溝が切ってあるのでモニターアームにもしっかり取り付け可能。
映像入力端子はモニターに向かって右側にあります。
右からTYPE-C給電ポート、3.5mmイヤホンジャック、TYPE-C入力、MiniDP、標準HDMIとなります。
MiniDPもついているので拡張性高めです。
スピーカーはモニター上部の左右に取り付けられていて、小さなスリットから音が出る設計。
音質は正直そんなに良くないです。低音は弱く、音量を上げ過ぎると音割れしてしまいます。
Youtubeを観たりする程度であれば音量60くらいで十分な音量が出ますし、スピーカーが横についている分ステレオ感は感じられますので、適度な音量で楽しむのがよいでしょう。
高音質で楽しみたい場合は、3.5mmイヤホンジャックでヘッドホンを接続可能です。
モニター本体のエッジ部分も綺麗に面取りされていて安っぽさは全く感じられません。
モニターの左側面には電源ボタン、メニュー兼選択ボタン、OTGポートとなります。
OTGポートはMicroUSBポートですが、ここにMicroUSB – USB TYPE-A変換アダプタを接続してマウスやキーボードを接続可能です。
その状態でモニターにスマホやPCをTYPE−Cケーブルで接続すると、スマホやPCをキーボードやマウスで操作することが可能になります。
メニューボタンはボタン兼ダイヤルとなっており、非常に操作しやすいです。
続いて内容物をチェックします。
付属品一覧
- 「EVC-1701」本体
- TYPE-CーTYPE-C ケーブル 2本
- HDMI ー HDMIケーブル 1本
- 充電アダプタ(PD対応)
- 日本語マニュアル
- 3年保証書
付属のHDMIケーブルはコネクター部分が小さくケーブルも比較的細身なので、実用的です。
電源アダプターはPD18Wに対応。サイズは小さめ。
電源プラグが折りたたみじゃないので持ち運び用ではなくて自宅用としてつかうのが吉。
大きさと重さ
モニターの大きさは、高さ 254mm、幅 404mm、厚み 12mmとなります。
厚みがモバイルモニターの中では比較的厚めの部類に入りますが、その分剛性はしっかりしているので、使っていて安心感はありますね。
本体のみの重さが1.1kg。
17.3インチともなるとさすがに重いですね。
カバー込みだと約1.66kgになります。
MacBook Air と iPadを足した重さよりも重いので、そこそこ重量はあります。
ベゼル幅は9.3mmと今どきのモバイルモニターとしては少し厚め。
とはいえ17.3インチという大きさを考えると気になるベゼル幅ではありませんが、もう少し薄くしてほしかったところ。
EVICIVのモニターを並べて大きさを比較してみました。
左から13.3インチの「EVC-1301」、15.6インチの「EVC-1506」、そして今回ご紹介する17.3インチの『EVC-1701』となります。
持ち運びやすさ重視の13.3インチか、バランスの良い15.6インチか、見やすさ重視の17.3インチか、何を優先するかによって大きさを選べるのは嬉しいです。
13インチのMacBook Airと並べてみました。
モニターが大きいと細かい文字も非常に見やすいですし、動画を観たりゲームをプレイする際は迫力が違います。
設定メニュー
モニター本体の設定は、メニュー兼選択ボタンを押すことで表示できます。
メニュー画面の操作性は比較的良いです。
選択と決定が一つのボタンでできるので、イメージ通りに操作が可能です。
EVICIV EVC-1701 の特徴
大型で見やすい17.3インチIPS液晶パネル
17.3インチクラスになると、モバイルモニターと言ってもほぼ据え置き型のモニターと同じ感覚で使えます。
モバイルモニターは外出先に持ち出すだけではなく、室内だけでも部屋を自由に移動して使えるというメリットがあるので、一般的な据え置き型モニターよりも稼働率は格段に高くなります。
つまり、費用対効果が高いということですね!
最大144Hzの高リフレッシュレート対応
この『EVC-1701』の最大の特徴と言っても良いのが144Hzの高リフレッシュレートに対応しているということ。
事務作業やブラウジング、動画視聴など一般的な用途だと60Hzで十分ですが、ゲームメインで使う場合にはかなり重要なポイントです。
ニンテンドースイッチ用だと60Hzで十分ですが、ゲーミングPCと接続して使う場合は滑らかさが違います。
ゲーミングノートPCのサブモニターとしてピッタリですね!
75mmのVESAマウントに対応
モニター背面には75mmのVESA規格に対応したネジ穴が切ってありますので、モニターアームと組み合わせてコンパクトな据え置き型モニターとしても利用可能です。
大型モニターは作業性は非常に高いですが、インテリアにこだわりたい方や部屋をスッキリ見せたい方にはちょっと重たいですよね。
そんなときモバイルモニターのような小さめサイズの筐体をモニターアームと組み合わせて使うと非常にスッキリと見せることが可能。
色域はsRGBカバー率97%の鮮やかな表現力
キャリブレーションツールを使って『EVC-1701』の色域を測定しました。
結果がこちら。
EVICIV の色域測定結果 | |
---|---|
カラースペース | 色域カバー率 |
sRGB | 97% |
NTSC | 68% |
AdobeRGB | 73% |
P3 | 77% |
sRGBカバー率は97%と、非常に良い数字をマークしており、色表現においては文句なしの性能です。
黄色っぽいとか青みがかっているといった不自然さもなく、使っていて気になることはありませんでした。
ちょっと感じたデメリット
持ち運ぶには苦労する重さと大きさ
厚みが1cm以上あるので、モバイルモニターとしては厚めの部類に入ります。
モニター自体の大きさが17.3インチあるので、全体的なバランスを考えるとそんなに気になるような厚みではないのですが、他のモバイルモニターと比較すると若干厚めなのが気になります。
薄いモバイルモニターだと、6mmという極薄のモデルもありますからね・・・。
また、重さもモニターのみで1.1kgありますので、かろうじて持ち運びはできますが率先して外出先に持ち出したいとは思えない重量です。
ここまで大きいと普通のモニターサイズですし、どこまでをモバイルモニターと呼ぶべきなのかわからなくなってきます。
ただ、画面が大きいことによる見やすさや迫力を得られるというメリットと相反する部分があるので、室内用として屋内で持ち運んで使うのに向いているモニターだなと感じました。
EVICIV EVC-1701 のレビューまとめ
本記事では『EVC-1701』をレビューしました。
『EVC-1701』は、最大リフレッシュレート144Hzをほこる17.3インチの大型モバイルモニターです。
解像度はFHD(1920 x 1080)とごく一般的ですがヌルヌル動くので、ゲーミングノートPCをお使いの方のサブモニターにピッタリのモデルです。
高リフレッシュレートのモバイルモニターを待っていた方には朗報ですね!
よかったポイント
- 17.3インチFHDという大きなモニターで、文字や映像が非常に見やすい
- 最大144Hzの高リフレッシュレートに対応しており、ヌルヌル動く映像
- 75mmのVESAマウントに対応しておりモニターアームにも取り付け可能
- sRGBカバー率97%の色表現力。色合いも自然で用途を選ばない液晶パネル
ちょっと気になった点
- 一般的なモバイルモニターと比較すると大きく持ち運びにくい
- ベゼル幅も約9mmとそこそこ厚め
はしかん評価 | ||
---|---|---|
品質 | モニターの質感も悪くなく付属品も揃っていて不満はないです | |
画質 | 色合いは自然で明るさも十分。144Hzにするとヌルヌルです | |
使い勝手 | メニューの操作性はGood。HDMIも標準で使いやすいです | |
持ち運びやすさ | さすがに大きくて重いので持ち運びにはあまり向いていないです |
室内で持ち運ぶのに向いているモバイルモニターです!
こんな方におすすめ
- ゲーミングノートPC用のコンパクトなサブモニターを探している
- 持ち運びたいけど小さすぎるモニターはいやだ
- 自宅でダブルモニター環境にしたいけど、できるだけ部屋はスッキリさせたい
ゲーミングノートPCの良さは使わないときは片付けられたり、部屋を簡単に移動できるところにありますが、ダブルモニター化する際は、高リフレッシュレートの据え置き型モニターが一般的でした。
しかし今回ご紹介した『EVC-1701』を組み合わせれば、高リフレッシュレートのヌルヌル環境をいつでも好きな場所で使うことができます。
今後リフレッシュレートの高いモバイルモニターが徐々に増えてきそうで楽しみです!
以上、はしかん(@hashikan3)がお伝えしました。
本記事は2020年11月に購入した「EVC-1701」の情報となっています。
2022年1月現在、同じ型番ですが商品のスペックや外観が変わっていますのでご注意ください。(スタンドが本体に直付けになっていたり、リフレッシュレートが144Hzではなく60Hzになっています。)
コメント
コメント一覧 (4件)
こちらのレビューを参考にさせて頂きましたが、外観がまず1701ではなく1702ではないでしょうか?
ペンを刺す穴は1701には開いてません。
また、1701のリフレッシュレートは60しかないようです。
こちらの記事を鵜呑みにして気付かなかった私も悪いのですが、届いたものが記事と異なり、即返品しました。
けんちゃんさん
確認したところ、商品の規格が突然変わってしまったようです。
私が購入したとき(2020年11月)のEVC-1701は紛れもなく写真のもので、リフレッシュレートも144Hzでした。1702は外観は全く同じで解像度が4Kのモデルとなります。
(公式ページもまだ情報が書き換わっていないようです…。
https://www.eviciv.com/products/eviciv-%E3%83%A2%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4-17-3%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%81-%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%BC
)
こちらのページは旧EVC-1701として注意書きを入れておきます。
この度はご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。
ありがとうございます。仕様が変わったのですね。失礼しました。
クレームみたいなコメントが残るのも申し訳ないので、上のコメントは削除していただいても構いません。
お気遣いいただきありがとうございます。
コメントいただいたおかげで早く気付けてよかったです。他の読者様にも誤った情報を届けてしまうところでした。
この記事はそのうち新しい情報に書き換えるか削除するかしようと思います。
その際にコメントもリセットさせていただければと思います。
この度はお手数をおかけし申し訳ございませんでした。
重ねてお詫び申し上げます。