「beak mag (ビーク・マグ)」というスマホスタンドをご存知だろうか。
MagSafe対応のiPhone用スマホスタンドなのだが、まるで折り紙のような独特な展開機構と、持ちやすさが特徴の製品となっている。
そして、この記事を書きながら、これを「スマホスタンド」と読んで良いのかが分からなくなってきている。
これは「スマホホルダー」と呼ぶべきでないのか?
スマホスタンドながら、下記の3つの役割を担ってくれる。
- スマホスタンド
- スマホホルダー
- 壁への貼付け(マグネットが吸着する部分)
繰り返しになるが、特に「スマホホルダー」としての役割が半分以上を占めていると筆者は感じており、iPhoneをしっかりホールドできるようになったことが非常に嬉しい。
この製品の競合商品はおそらくMOFTの「Snap-On スマホスタンド-MagSafe対応」になると思われる。
筆者もしばらくMOFTのスタンドを使っていた時期があり、これはこれで非常に便利に使っていて特に不満はなかったのだが、「beak mag」を一度使ってしまうと、持ちやすさの面でクセになってしまう人も少なくないのではないだろうか。
本記事はメーカー様よりサンプル品をご提供いただき作成していますが、忖度なく筆者の感想を述べています。
beak mag (ビーク・マグ) とは
製品概要
開発・販売元は京都市に本社を構える有本開発株式会社で、Human Naturesブランドの元に「beak mag」を展開している日本の企業だ。
もともと、「beak」というスマホ背面に粘着シートで貼り付けるタイプの製品が発売されていたが、iPhoneのMagSafeに対応したのが本記事でレビューする「beak mag」だ。
「beak」は粘着シートでの装着となるため、Androidスマホでも使えるという利点もあったが、「beak mag」ではMagSafe対応となりiPhone専用となるが脱着が簡単なのが特徴だ。
本体サイズ | 横幅 60mm、縦幅 84mm、厚み 6.3mm |
重さ | 39g |
素材 | PU、樹脂、鉄板、磁石 |
カラーバリエーション(3色) | ヤタガラス・ブラック・イーグル・アッシュ、ウグイス・グリーン |
対応機種 | iPhone 12〜15 のMagSafeが内蔵されているモデル |
同梱物 | beak mag 本体 ×1 取扱説明書 ×1 |
価格 | ¥4,800(税込み:2024年2月現在) |
発売開始時期 | 2023年9月 |
なお、AndroidやiPhone 11以前のモデルで「beak mag」を使用したい場合は、別途スチールリングやMagSafeを内蔵したケースを装着することで利用可能だ。
【特徴】
- 自立するスタンド(縦置き横置きどちらでもOK)
- 絶対に落とさない”人間工学”グリップ性能
- 背面磁石でのカベ貼り機能
また、グッドデザイン賞も受賞しており、使って納得の商品でもあった。
【受賞歴】
- グッドデザイン賞 2021 受賞
- DGP モバイルアワード 2023 受賞
国内外のクラウドファンディング支援総額 1,000万円以上を誇る「beak」シリーズだが、過去にグッドデザイン賞を受賞した際には「めざましテレビ」でも紹介されるほど。
内容物
内容物は本体と説明書。
MagSafe対応なので、開封してそのままiPhoneに取り付ければすぐに使える。
日本語対応のマニュアルが付属しており、「シーンと機能」に様々な使い方が図説されているため使い方で迷うことはないだろう。
古いbeakの回収について
Human Naturesでは、古いbeakの回収を行っている。
素材に鉄板や磁石が使われており、分別して廃棄するのは難しいが、郵送すれば分別廃棄してくれるうえ、500円分のクーポンコードを発行してもらえる。環境にも優しく、一石二鳥だ。
古くなって買い替える場合にはぜひ活用したい制度だ。
実際に使ってみた感想
この記事を執筆している現時点で約2週間ほど利用しているが、その短い期間の中でも「beak mag」の魅力にすっかり魅了されてしまった。
この製品は、ただのスマホスタンドではない。
1台3役をこなす多機能性と、その利便性が、日々の生活におけるスマホの使用体験を大きく変えてくれる。
スマホスタンドとしての機能
「beak mag」は、MagSafe対応のため、脱着が簡単かつ安定したホールド力を提供してくれる。動画視聴やビデオ通話をする際、最適な角度でスマホを固定できる。縦置きはもちろんのこと、横置きも可能だ。
また、iPhone 15 Pro用の薄型ケース「CASEFINITE THE FROST AIR ULTRA MAGNETIC」を装着した状態でも問題なく装着できた。
スマホルダーとしての機能
この製品のもう一つの特徴は、スマホルダーとしての機能だ。筆者はこの機能が製品の最大の魅力であり最もお伝えすべき特徴だと感じた。
「beak mag」はスマホを持ったときの指の位置がちょうど「beak mag」に開けられた穴とくぼみに合うように設計されており、しっかりとiPhoneを握ることができる。
MOFTでも同様の使い方ができるが、穴(というよりスキマ)の大きさが大きく、指を通しているだけの状態で、スマホリングのようなホールド感はない。
筆者の場合は薬指を穴に通し、小指をくぼみに引っ掛けるのがベストポジション。
スマホ操作がとてもしやすく、快適になった。
スマホリングを使う人であればスマホリングに指を通しつつ、小指あたりでスマホの下部を支えるような持ち方をしている人もいるのではないかと思うが、その小指を引っ掛けるための場所が「beak mag」に搭載されているといった感じだ。
これはぜひ一度体験してみて欲しい。
壁に貼り付ける機能
「beak mag」は、マグネットが吸着する箇所であれば何処にでも貼り付けることができる。
この機能により、スペースを取らずにスマホを固定できる。例えば料理中のキッチンや、入浴中のバスルームなど、手がふさがっている場面でもスマホの画面をチェックできるようになる。
MOFTの場合はアタッチメントを壁面に貼り付ければそこに取り付けることはできたが、「beak mag」の場合は、磁石がくっつく場所であればアタッチメントがなくても取り付け可能だ。
デメリット
他のスマホスタンドだとカードの収納スペースがある製品が多いが、「beak mag」はシンプルさを追求しそれを排除している。
そのため、カードをスマホと一緒に携帯したい方にはあまり向いていない。
筆者も「beak mag」を使い始めるまでは、ESRの紛失防止タグ内蔵かつカードも入るスマホスタンドを使っていた。
カードをどのように持ち運ぶかまだ結論が出ていないため、結局両方をカバンに入れて持ち運んでいる状態だ。現在運用をどうするか悩んでいる最中である。
まとめ
「beak mag」は、1台3役をこなすMagSafe対応スマホホルダーだ。
筆者としては、iPhoneが非常に持ちやすくなったのが特に嬉しく感じた。スタンドとしての使い勝手ももちろん良いが、この製品はスマホホルダーと呼ぶべき製品であると筆者は思っている。(勝手にカテゴリー変えてすいません。)
そしてまるで折り紙のような少し複雑なギミックも面白いし、使っていて楽しい製品だ。
まだ2週間しか使っていないため耐久性が気になるところだが、これからしばらくはこの「beak mag」が筆者のiPhone 15 Pro用スマホスタンドとして活躍してくれることだろう。
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