本記事ではBenQの『treVolo U』をレビューしています。語学学習専用に開発されたBluetoothスピーカーで、子供の英語学習時の発音練習に非常に向いている製品です。発音時の口元がイメージできるような感覚を味わえます。
僕には中学生の息子がいます。
息子には将来この世の中に必要とされる人材になってほしいので、毎日「英語とプログラミングを勉強しておけばなんとかなる!」と言ってるのですが、英語においてはいくら英語の点数が良くても話せるようにならないと意味がないんですよね。
本記事でご紹介する『treVolo U』はオンライン英会話レッスンや、TOEICのリスニング、オンライン英会話のスピーキングの練習にピッタリのBluetoothスピーカーです。
- 人の声の聞き取りやすさは最高
- 安心モードで最適な音量に自動調整可能
- カラバリが少ない
- 音声コントロールが使いにくい
やはり語学学習専用に開発されているだけあって、英語を喋っている音声をこの『treVolo U』から流すと、まるでそこに先生が存在しているかのように口元のビジュアルが頭の中に浮かんでくるような感じがします。
- 声がハッキリ聞こえる
- スピーカーとの距離に合わせて耳に優しい音量に自動調整可能
- BGM用としても高音質なサウンドを楽しめる
また、一般的な語学学習方法だと、
- イヤホンやヘッドホン
- iPadなどのタブレット
- パソコンの内蔵スピーカー
このような環境で学習しているお子さんも多いはず。
たくさん勉強してくれるのは良いんですが、長時間ヘッドホンを装着していたり、よく聞き取ろうとして大音量で音を聞き続けると、成長中の子供の耳に悪影響を及ぼすこともあります。
子供にはできるだけ安全な学習環境を作ってやりたいところ。
『treVolo U』は耳へ安全な環境を作るための機能も搭載されているので、このあたりもしっかりレビューしていきます。
本記事はメーカーのBenQ様よりサンプル品をご提供いただき作成しています。
BenQ treVolo U
BenQ『treVolo U』の概要
『treVolo U』はBenQ初の語学学習専用Bluetoothスピーカーで、人の声が非常に聞き取りやすく造られています。
一般的なBluetoothスピーカーやタブレット内蔵のスピーカーよりも、英語の発音において重要な「th」のような摩擦音などをしっかりと聞き取ることができ、効果的なリスニング学習環境を構築できます。
公式サイトやSNSもあるのでこちらも合わせてチェックしてみてください。
外観と付属品
外箱は中身と同じくホワイト基調の爽やかなデザイン。
付属品はこちら。
- 『treVolo U』本体
- 電源アダプタ 1個
- USB Type-A – USB Type-C ケーブル 1本
- 3.5mm 4極端子 ケーブル 1本
- クイックスタートガイド
本体正面。
全面がパンチングメッシュグリルになっていてスピーカー自体は見えませんが、「ダブルモノマー」と呼ばれる素材を使ってスピーカーの音量性能を30%向上させたドライバーが搭載されています。
全面左上にこのモデルの特徴であるユニットが搭載されています。
左側が全指向性高感度マイク。右側は遠赤外線センサーになっており、スピーカーと人との距離を計測します。
また、メッシュ部分にLEDインジケーターが隠れていて、音声コントロールの状態をお知らせしてくれます。
背面にも低音を強調する「パッシブラジエーター」が搭載されていてスピーカーグリル形状になっています。
右下のカバーの奥にUSB TYPE-Cの充電ポートと3.5mmの4極端子が搭載されています。
付属のケーブルを使って、PC側のヘッドセット端子に接続すれば、Bluetoothによるワイヤレス接続だけでなく、有線ケーブル接続でもWEB会議で使えるマイクスピーカーとして使えます。
横から見ると少し角度が付いていますよね。
これは12°の角度が付いていて、一番声が聞き取りやすい角度に調整されています。
本体上部にボタンが集約されています。
ボタン | 機能 |
---|---|
音声モードボタン | 押すごとに音楽モード→動画学習モード→ライブ学習モードが切り替わります。 |
安心モードボタン | 1秒間長押しすると安心モードが発動され、音量が自動調整されます。 |
音量− | 音量ダウン。 |
音量+ | 音量アップ。ライブ学習モードでマイクがONになっているときに−と+を同時に押すとミュートのON、解除ができます。 |
Bluetooth | 2秒長押しでペアリングモード |
電源ボタン | 電源のON、OFF |
電源ボタンの上部にバッテリー残量を示すLEDがあるので、残量を簡単に把握できます。
底面は全体が滑りにくいラバー素材でできていますので、安定性はかなり良いです。
続いて付属品。
USB充電器はUSB Type-Aで10Wのもの。
ケーブルは充電用のUSB Type-A – USB Type-Cが1本、3.5mmの4極ケーブルが1本付属しています。
BenQ treVolo U
特徴
『treVolo U』には3つの特徴があります。
- 人の声がハッキリ聞こえ、学習効果が高まる
- 距離や環境音を検知して最適な音量に調整し、集中力と聴力をケアする
- 音声コントロール
さすが専用に開発設計されているだけあるなという印象です。
人の声がハッキリ聞こえる
『treVolo U』は3つの音声モードを搭載しています。
モード | 用途 |
---|---|
音楽モード | 高音、低音のバランスが良く、BGMを聴くのに適したモード |
動画学習モード | 人の声がハッキリ聞こえるようにチューニングされたモードで、動画を見ながらの学習やYouTubeを見るのに適したモードです。 |
ライブ学習モード | オンライン英会話教室など、マイクを使って双方向の会話をするときのモード。エコーキャンセラーによるクリアな会話が可能。 |
実際の音声を聴き比べてみるとその違いがわかります。
まずは『treVolo U』のスピーカー音声を音楽モードと動画学習モードで聞き比べてみてください。
treVolo Uの音楽モード
treVolo Uの動画学習モード
動画学習モードは特に人の声が聞き取りやすくなっていて、発音している口元のイメージが浮かびやすいです。
続いて比較として一般的なWEB会議用のマイクスピーカーの音声をお聞きください。
高音質WEB会議用スピーカー「SPACE」
これも音質はかなり良いものなんですが、リスニング目的だと少し低音が出すぎているような感じです。
また、『treVolo U』のマイクで声を収録してみましたのでこちらも参考にしてみてください。
treVolo Uのマイク音質
マイク音質はローカットされていて舌使いがわかりやすいように高音域が強調されたような音質です。
音量自動調整機能で安全な学習環境を構築可能
「安心モード」と呼ばれる自動音量調整機能を搭載しており、スピーカーと自分との距離を計測するとともに周囲の環境音を測定して最適な音量に調整してくれます。
試しにやってみましたが、遠くに置いた場合と近くに置いた場合で確かに音量が変わったので正しく使えば良い機能かと思います。
ただ、実はこの機能、調整したときは良いのですが、調整後にスピーカーとの距離が変わった場合は都度やり直さないといけません。そのため、欲を言えば安心モードを起動すれば、リアルタイムで音量が変わってくれればOKなんですよね。
今後のアップデートに期待です!
音声コントロール
『treVolo U』にはBenQ独自の音声コントロール機能が搭載されています。
音声コントロールは常時ONになっているわけではなく、音声モードボタンを長押することで起動することができます。起動するとスピーカーグリルの奥のLEDインジケーターが緑に点灯し、この状態で「音符ちゃん」と言うと音声でのコマンド受付状態になり「音量を上げて」というとボリュームアップができます。
音声コントロールの例
機能 | 音声コマンド |
---|---|
ボリュームアップ | 音量を上げて 音を大きくして |
ボリュームダウン | 音量を下げて 音を小さくして |
安心モードON | 安心モードをオンにして |
モード切り替え | 音楽モードにして 動画学習モードに切り替えて ライブ学習モードにして |
アプリとの連携も
『treVolo U』には専用のアプリがあり、設定変更やステータスを確認することができます。
treVolo U
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アプリを起動すると、タイトル画面のあとに表示されるホーム画面でバッテリー残量や音声モードの変更ができます。
安心モードもアプリから起動できます。離れた場所にスピーカーを置きたいときに便利。
細かい設定も全てアプリからできるので、使いこなすにはアプリはインストールしておきたいところ。
BenQ treVolo U
ちょっと感じたデメリット
カラバリを増やしてほしい
利用者のターゲット層が子供メインだからというのもあると思いますが、本体が白でグリルがブルーという爽やかな色になっています。
そのため、子供部屋やホワイト基調のインテリアには合いますが、僕の作業デスクのようなブラック基調のインテリアには合わないんですよね。
大人も語学学習する機会は今後も増えていくと思うので、ぜひシックな雰囲気にもあうカラバリを増やしてほしいところです。
音声コントロールの自動OFFまでの時間が短い
音声コントロールを使うには、音声コントロール機能をONにする必要がありますが、これ、一定時間使わないと自動的にOFFになります。
この自動OFFになるまでの時間が結構短くて、測ってみたところ約2分でOFFになります。
そのため、使いたいときに使えないことが多く、用途としては離れた場所に設置して安心モードを起動して音量調整をするくらいしか実用性がないんですよね。
おそらくバッテリーを節約するためにあえて短く設定されているんだと思いますが、電源に接続して使っていても2分でOFFになってしまうので、せめて電源接続時にはずっと音声コントロール可能な状態にしてほしいなと感じました。
treVolo U レビューまとめ
本記事ではBenQ『treVolo U』をレビューしました。
語学学習専用に開発されただけあって、人の声の聞き取りやすさに特化しているBluetoothスピーカーです。
品質 | 質感は非常に高く、満足度高めです。安っぽさは全くありません。 | |
音質 | 人の声の聞き取りやすさは今まで使ってきたBluetoothスピーカーの中でダントツです。BGM用としても満足できる音質。 | |
使い勝手 | 本体ボタンの他にアプリによる操作も可能で困ることはほぼありません。音声モードのステータスがもう少しわかりやすいと最高でした。 | |
デザイン | 声の聞き取りやすさに特化したスピーカーの搭載角度や背面のパッシプラジエーターのグリルなど、性能を追求するがゆえのデザイン。今後カラバリが増えることに期待。 | |
持ち運びやすさ | ほぼ据え置き型のデザインであまり持ち運ぶことは考慮されていません。デスクの上に常設して使うことになりそう。 |
公式サイトやSNSもあるのでこちらも合わせてチェックしてみてください。
BenQ treVolo U
以上、はしかん(@hashikan3)がお伝えしました。
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