本記事ではASUSの曲面ゲーミングモニター『ASUS TUF Gaming VG27VQ』をレビューしています。27インチフルHDノングレアVA液晶パネルを採用し、リフレッシュレートは165Hz、応答速度は驚異の1msを実現。プロゲーマーやよりシビアな戦いを求めるゲーマーに最適なゲーミングモニターです。
ゲーミングモニターに求められる性能の指標として、リフレッシュレートと応答速度がありますよね。
今回ご紹介する『ASUS TUF Gaming VG27VQ』はゲーミングモニターとしての基本性能をしっかりおさえつつ、見やすい曲面ディスプレイを採用。
さらにゲーミングに特化した「GamePlus」機能や最適な画質に瞬時に切り替えられる「GameVisual」などを搭載し、ゲームを有利に進めることを可能にするゲーミングモニターです。
曲面ディスプレイの使い心地が想像以上に良くてびっくりしました。
『ASUS TUF Gaming VG27VQ』の主な特徴はこちら。
- 27インチのフルHDノングレア(非光沢)VA液晶パネル採用
- 1500Rの曲面ディスプレイ
- 165Hzのリフレッシュレートと1msの応答速度
- 幅広く高さ、左右角、上下角を調整できる高性能スタンド
- Freesync、GamePlus、GameVisual、ShadowBoostなど、ゲーミング特化機能が満載
- 合計4Wのスピーカー搭載
ゲーム用途のみならず、普段使いのモニターとしても非常に使いやすい製品に仕上がっているため、メインモニターとしても十分活躍してくれる1台です。
今回はそんな『ASUS TUF Gaming VG27VQ』を写真多めでじっくりレビューしていきます!
本記事はメーカーのASUS様よりサンプル品をお貸し出し頂き作成しています。
気になるところまで読み飛ばす
- 165Hzのリフレッシュレートと1msの応答速度でゲーミングモニターとして十分な基本性能
- 見やすい曲面ディスプレイ
- HDMIケーブルが付属していない
- 内蔵スピーカーの音質はそれなり
ASUS TUF Gaming VG27VQ の概要
スペック
ディスプレイサイズ | 27インチ(16:9) |
液晶パネル | VAノングレア液晶パネル |
解像度 | フルHD(1980 x 1080) |
リフレッシュレート | 最大165Hz |
輝度 | 400 cd/m² |
コントラスト比 | 3000:1 |
応答速度 | 1ms(MPRT) |
パネル表面曲率 | 1500R |
消費電力 | 使用時:40W以下 スタンバイ時:0.5W |
映像入力 | HDMI2.0、DVI-D(Dual Link)、DisplayPort1.2 |
サウンド出力 | 3.5mmイヤホンジャック |
スピーカー | ステレオスピーカー(2W + 2W) |
本体稼働範囲 | 上下角度調節(チルト): +26°~下5° 左右角度調節(スウィーベル):左+90°~右-90° 高さ調節:0mm~120mm 対応VESA規格:100mm×100mm |
本体サイズ(スタンドあり) | 高さ(最大):507mm 高さ(最小):387mm 幅:609mm 奥行き:211mm |
本体重量 | 約6kg |
保証期間 | 購入日より3年間の日本国内保証 |
『ASUS TUF Gaming VG27VQ』のスペック上の特徴的なポイントは4つ。
- 27インチフルHD曲面VA液晶パネル採用
- リフレッシュレートは最大165Hzに対応
- 応答速度は最高スペックの1ms
- 角度や高さが自由自在に調整できるスタンド
ゲーミングモニターの比較ポイントとなるリフレッシュレートについては最大165Hzで十分な性能。
そして応答速度は全モニターにおいて最高スペックとなる1msを実現しています。
シビアなゲーミングの世界でこの基本性能は嬉しいですね!
さらに、ゲームへの没入感を高める曲面液晶を採用し、可動域の広いモニタースタンドのおかげでユーザー個々のプレイスタイルに合わせてベストなポジションにセッティング可能となっています。
保証期間も3年間と長く、安心して使えますね。
外観と付属品
外箱デザインはいかにも「ゲーミングモニター」といった感じの大胆なデザイン。気持ちが高まります。
箱の側面にも特徴的なポイントがいくつも書かれていますが、リフレッシュレート165Hz、応答速度1msのスペックはやはり嬉しいです。
内容物はこちら。
- ディスプレイ本体
- スタンド
- DisplayPortケーブル 1本
- 3.5mmオーディオケーブル 1本
- ACアダプタ
- 電源ケーブル
- 取扱説明書
- 保証書
スタンドの組み立ては工具不要で非常に簡単にできる設計。
台座をスタンドの支柱に接続してスタンド裏のネジを手で回して締めるだけです。
付属の映像出力ケーブルは「DisplayPortケーブル」のみなので、HDMIで接続する予定の方は別途「HDMI2.0ケーブル」を用意する必要があります。
電源はACアダプタ方式です。コネクタはミッキーマウスっぽい3極タイプのもの。
3.5mmオーディオケーブルも付属しているので、モニターへの音声入力は柔軟に対応可能です。
『ASUS TUF Gaming VG27VQ』の特徴の一つが「曲面モニター」ってところ。
この絶妙なアールがディスプレイ面と目との距離を均一化してくれて、没入感を高めてくれるわけです。
このアール、実際に使ってみると本当に絶妙で、画面端までくっきり映像が見えてかなりの高ポイントでした。
正面から。ディスプレイの高さが0~120mmの範囲で調整可能ですが、一番高くしてこのくらいの高さになります。
これが一番低い状態。かなり下がります。
横方向の可動範囲も非常に広く、なんと片側90°まで回転します。
左右合わせて180°回転可能。広すぎです笑
背面はもろにゲーミングデザインです。宇宙船みたい。
このモニターの秀逸ポイントの一つがこのめちゃくちゃ操作しやすいメニューボタン!
僕が今まで使ってきたモニターの中で、一番操作性高いです!
続いて接続ポート。左からACアダプタを接続する電源ポート、DVI-D、HDMI、DisplayPort。
そして3.5mmオーディオ入力と同じく3.5mmイヤホンジャックがあります。
アームの背面にASUSのゲーミングブランである「TUF GAMING」のロゴ。
アーム部分には赤文字で可動範囲がプリントされており、メカメカしい雰囲気を醸し出しています。
ディスプレイ背面にはASUSのロゴ。
背面のサイド部分のデザインが特徴的です。
スリットの部分から内蔵スピーカーの音が出ている感じでした。
ディスプレイ本体のメニューボタン側にはボタンのアイコンがありますが、見る必要もないほど操作性高いです。
スタンド部分にも「TUF GAMING」の文字。
縁ギリギリまで広がる液晶パネル面。表示領域は数ミリ程度内側から始まります。
デザインはシンプルな方がゲームへの没入感が高まりますよね。
下側のベゼル部分。液晶パネル面は比較的落ち着いたデザインなので、普段使いでも十分使える雰囲気です。
デザインはかなり好印象。
やはりシンプル+ベゼルレスはかっこいいです。
特徴
165Hzのリフレッシュレートかつ応答速度1msという優位性
現行のゲーミングモニターでは、144Hzが一般的なリフレッシュレートですが、この『ASUS TUF Gaming VG27VQ』はそれよりも少し高速な165Hzに対応しています。
さらに応答速度は1msに対応。
AMDのFreeSyncにも対応しており、ティアリングやスタッタリングのない美しい映像を楽しめます。
コンマ1秒のシビアな戦いに求められるスペックは十分に満たしているモニターと言えますね!
没入感が高まる1500Rの曲面ディスプレイ
私は曲面ディスプレイを体験するのが今回初めてで、どんな感じか非常に楽しみだったのですが、いざ使ってみると平面ディスプレイに比べて画面端の色むらやひずみを感じにくいことに驚きました。
ディスプレイ面と目の距離がどこを見ても一定になりやすい形状なため当然といえば当然なのですが、曲面ディスプレイはゲーミングモニターとしての用途に限らず、普段使いとして使っても全く問題ないというかむしろ「曲面ディスプレイに変えたい!」と思わせるものでした。
曲面ディスプレイに慣れてしまうと、平面ディスプレイに戻ったときにちょっと違和感を覚えるほどです。
ゲームに特化した機能が満載
ゲーマーをサポートする機能「GamePlus」に対応しており、ディスプレイに十字線やタイマーを表示させたり、FPSカウンターを表示させることが可能です。
他にも、プレイするゲームや映画視聴、仕事といった利用用途に応じて色合いやコントラストを変える「GameVisual」、暗い部分を浮き上がらせて敵を見つけやすくする「Shadow Boost」にも対応しています。
こういったモニター自体のスペックのみならず、メーカー独自のゲーミング特化機能によってゲームを有利に進めることが可能なモデルは非常に魅力的ですよね。
高さ、左右角、上下角が調整可能でベストなポジショニングが可能
モニタースタンド機能も秀逸で、高さは0~120mmの範囲で調整可能、左右は合わせて180°回転し、上下のチルト角も上26°~下5°の角度までで調整可能です。
これだけ可動範囲が広ければ、個々に合わせてベストなポジショニングが可能ですね。
使ってみた感想
165Hzはやはりヌルヌル
私が普段メインで使っているモニターは60Hzなのですが、これと比較すると画面の滑らかさは雲泥の差でした。
また、1msという応答速度により素早い反応が可能なため、コンマ1秒の差が勝敗を決めるFPSゲームなどを有利に進めることができます。
普段使いでは、ブラウジングの際に下まで一気にスクロールしても非常に滑らかに動きます。これも使っていて気持ちいいポイントでした。
色合いは全体的に明るめの設定
私がメインで使っている4K27インチモニター『DELL U2720QM』(左)と『ASUS TUF Gaming VG27VQ』(右)を並べて比較してみた画像がこちら。
青が非常に美しく表示されています。
画面は比較的明るい印象で、暗い部分をはっきり表示する「Shadow Boost」と組み合わせることで暗闇に潜む敵を見つけやすくすることが可能です。
ディスプレイのメニュー操作が超やりやすい
正直この操作感は今までになかったものです。
ディスプレイ裏側そっと手を伸ばすと調度良い位置に配置されているジョイスティックとボタン。
特にジョイスティックが直感的な操作感を可能としており、人差し指でジョイスティックを動かすことでメニューカーソルを動かすことができます。
決定ボタンはジョイスティックと共存しており、押し込むことで決定。
その他のボタンも凹んだボタンと盛り上がったボタンが交互に配置されているため、感覚でどのボタンなのかを確認することができます。
残念なポイント
HDMIケーブルが付属していない
付属しているケーブルはDisplayPortケーブルのみとなります。
そのためHDMIケーブルが必要な方は別途購入する必要があります。
ちなみにおすすめのHDMI2.0ケーブルはこちら。ケーブル太めですが、しっかりしていて高級感もあります。
スピーカー内蔵だが音質は普通レベル
有り難いことにスピーカーを内蔵してくれているのですが、すでに外部スピーカーを使っている方も多いのではないでしょうか。
外部スピーカーをお持ちでない方や、デスクをスッキリさせたい方には嬉しいポイントですが、さすがに外部スピーカーと比較すると当然音質はそれなりです。
まとめ
本記事では『ASUS TUF Gaming VG27VQ』をレビューしました。
僕自身、曲面ディスプレイを使うのは初めてでしたが、とても見やすくかなり気に入りました。
ディスプレイ面が常に自分の方を向いているので、場所によって見る角度が変わることなく色むらや明るさの変化を感じにくくなっています。
くわえてゲーミングモニターとしての基本性能もしっかりしているので、27インチクラスのゲーミングモニターをお探しの方にはかなりおすすめできる一品に仕上がっています!
メリット | デメリット |
---|---|
165Hzのリフレッシュレートと1msの応答速度でゲーミングモニターとして十分な基本性能 見やすい曲面ディスプレイ 丁度良い位置に角度調整可能な高性能スタンド 非常に操作しやすいメニューボタン | HDMIケーブルが付属していない 内蔵スピーカーの音質はそれなり |
- 27インチクラスの大型ゲーミングモニターをお探しの方
- ゲームだけでなく、普段使いの曲面ディスプレイとしても使えるモニターをお探しの方
- ディスプレイの角度を頻繁に変える方
はしかん評価
品質 | 基本性能が高くゲーミング機能も満載。見た目もGood! | |
画質 | 明るめで曲面パネルと合わせて見やすい画質。 | |
使い勝手 | メニューも角度調整も文句なしの使いやすさ。 | |
サポート | 3年間の保証期間であんしんして使える |
以上、はしかん(@hashikan3)がお伝えしました。
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