本記事では、ハイレゾ対応有線イヤホン「SIMGOT MT3 PRO」をハイレゾイヤホン初体験のはしかんがレビューしています。
こんにちは。ここ最近、イヤホンはワイヤレスばかり使っているはしかんです。
ワイヤレスイヤホンの利便性にすっかり慣れきってしまった私ですが、この度ハイレゾ対応の有線イヤホン「SIMGOT MT3 PRO」をメーカー様よりご提供頂きましたので、レビューします。
ここ半年間、ほぼ『AirPods Pro』しか使っていないため、すっかりワイヤレスイヤホンの音質に慣れきっている私ですが、初めてハイレゾ音源を「SIMGOT MT3 PRO」で聴いた瞬間、こうなりました。
正直、ハイレゾを舐めてました・・・。
音の次元が全く違っていて、鳥肌が立ちまくりました・・。
初めて視聴した瞬間を詳しくお伝えすると共に、「SIMGOT MT3 PRO」の詳細をお伝えしていきます!
本記事はメーカー様よりサンプル品をご提供いただき作成しています。
MT3 PROの概要
まずは「SIMGOT MT3 PRO」の外観をチェックしていきましょう。
外観
外箱は白を基調とした正方形のパッケージ。
ブランド名でもある「MEETURE」をあしらったロゴが中央に配置されたデザインで高級感を醸し出しています。
箱を開けると分離されたイヤホンが現れます。
イヤホン表面には透明の保護シールまで貼ってあり、丁寧に作られている印象。
この「SIMGOT MT3 PRO」は大きく分けて3つの部品で構成されています。
- イヤホン本体
- ケーブル
- イヤーチップ
こちらがイヤホン本体です。
4色のカラバリから選択できますが、全てシースルーになっており中のドライバーや配線が見えます。
今回は「クリアー」をチョイスしました。
公式サイトより引用:http://www.simgot.com/jp/products/detail/16.html#!/detail
中は非常にシンプルな作りですが、この形状やハウジングの容量等、計算され尽くした結果がここに凝縮されているんだなと思うと聴くのが非常に楽しみです!
内側には左右を判別しやすくするためのR、Lの文字がプリントされています。
イヤーチップを装着する部分もメッキ処理され、やたらと高級感があります。
続いてケーブル部分。
公式サイトには「高純度無酸素導線と銀メッキ銅線の4本混合網線」を使用と記載されています。
確かにしっかりと編み込まれていていかにもノイズに強そうな作りです。
ケーブルも被覆がクリアーになっていて中身の銅線が見えますが、銅と銀メッキの色が混ざって全体的にピンク色掛かった色に見えます。
ケーブルをまとめる為のマジックテープバンドも付属していて親切設計です。
こちらがイヤホンのコネクタ部分。
細部も丁寧に作られており、安っぽさが全く感じられません。
このイヤホンは耳に掛けて装着するタイプなので、耳に合わせてカールする形になっています。
3.5mmイヤホンジャック部分は、金メッキ処理されていて美しいです。
さらにカバーまで付いています。
そして3つ目の構成パーツであるイヤーピースはなんと6種類も付属しています。
カナル型イヤホンでは、「いかに自分の耳に合ったイヤーピースを選ぶか」で音質がかなり変わるため、これは嬉しいポイントです。
それでは組み立てていきます。
まずはイヤーピースを装着して・・・。
イヤホンとケーブルを装着して完成です!
いかにも耳にフィットしそうな形状。
私の場合ですが実際に約3時間ほど装着しても耳が痛くなるような事はありませんでした。
イヤーピースは自分にあった形状のイヤーピースを装着すれば、遮音性はかなり高いです。
カフェなどの雑音が気になる場所で使用すると、「ノイズキャンセルイヤホンの静けさ」とまではいきませんが、かなり周囲の騒音を防げました。
全体のケーブル長は約1.2mもあります。移動中に使うには少し長すぎる印象。
まとめるとこの様にコンパクトになります。
持ち運ぶときは付属のポーチがぴったりです。
ポーチの紐を引っ張るとしっかりと口が閉まるので、勝手に開いて中身が出る心配はなさそうです。
ここまで外観をチェックしてきましたが、全体的にエレガントな印象で、女性にもピッタリだと感じました。
スペック
細かいスペックはこちら。
ブランド | MEETURE & SIMGOT |
商品名 | SIMGOT MT3 PRO |
色 | クリア、クリアブラック、グリーン、ピンク |
装着方式 | 耳掛け型 |
対応端子 | 改良型0.78mm 2pinコネクタ |
材質 | 酸化アルミニウム合金製ノズル |
内容物 | イヤホン本体、0.78mm 2pin OFC&SPC混合ケーブル、イヤーピース、収納袋、VIPカード&保証書、取扱説明書 |
ドライバー | 10mm高磁気複合ダイナミックドライバー |
振膜 | 高分子複合チタン振動膜 |
再生周波帯域 | 15Hz-40kHz |
音圧感度 | ≥108dB(at 1000Hz) |
インピーダンス | 18Ω |
音圧感度誤差 | <1.5dB(at 1000Hz) |
定格電力 | 10mW |
コード | 高純度無酸素銅線と銀メッキ銅線の4本混合編線 |
SIMGOT公式ページから引用:http://www.simgot.com/jp/products/detail/16.html#!/specs
2017年に同社からリリースされた、「EN700 PRO」というハイエンドイヤホンと同じ「10mm高磁気複合ダイナミックドライバー」を採用しつつ価格がぐっと抑えられているのが特徴です。
付属品
- イヤホン本体
- 0.78mm 2pin OFC&SPC混合ケーブル
- イヤーピース
- キャリングポーチ
- VIPカード&保証書
- 取扱説明書
キャリングポーチは真っ白で、合皮のような素材です。
うれしいのがイヤーピースが6種類も付属しているところ。
最近の高音質イヤホンには必ずイヤピースが数種類付属していますが、この「SIMGOT MT3 PRO」も同様です。
イヤーピースのフィット具合は音質にかなり影響を呼ぼします。
音質をチェックしてみる
チェック環境はiPhoneとAndroidを使用
私自身ハイレゾを体験するのが初めてだったので、今回の音質チェックではハイレゾ専用のプレーヤーではなく通常のスマホを使用しました。
その結果、ハイレゾ専用プレーヤーでなくてもこの「SIMGOT MT3 PRO」とハイレゾ音源とアプリを使って十分な高音質を体感することができました。
スマホはiPhoneとAndroidの2種類の環境で試しました。
まずはiPhone環境から。
- 「iPhone 11 Pro Max」
- 「mora player」
- 「Apple Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」
- 「SIMGOT MT3 PRO」
最近のiPhoneには3.5mmイヤホンジャックがないので、こちらの変換アダプタ「Apple Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」を購入して使用しました。
続いてAndroid環境。
- 「HUAWEI Mate 9」
- 「ONKYO HF Player」
- 「SIMGOT MT3 PRO」
2016年の年末に発売された当時のHUAWEIフラグシップスマホ「HUAWEI Mate 9」には、ハイレゾ対応のオーディオDSPを統合したチップ『Hi6403』が搭載されているため、期待が持てます。
音源は、無料で聞けるハイレゾ音源と、アリアナ・グランデのLIVE音源「k bye for now(swt live)」を購入して使用しました。
iPhoneで聴いてみた結果・・・
ハイレゾの感動を味わうため、まずは普段聴いているSpotifyで同じ楽曲を聴いてみます。
ふむふむ・・・。
おお!普段聴き慣れている「AirPods Pro」とは比べ物にならないほどのパワーを感じます!
特に中低音域が豊かになり、空気の揺れを感じ取ることができます。
この力強さは有線と「10mm高磁気複合ダイナミックドライバー」の恩恵と思われます。
続いて、いよいよハイレゾ音源を聴いてみます!
・・・・・。
!!!!!!!!おお!
圧倒的に違います!違いすぎますよこれは!!
聴いた瞬間に全身に鳥肌が立ちました!(本当です)
音の印象ですが、単純に「高音域がきれいになった」とかではなく、高音域から低音域まで全体的に音の解像感が増しています。
例えると、今まで聴き慣れている「Spotify」+「AirPods Pro」の音質はスカスカの「スポンジ」を聴いているような感じで、ハイハットは「カッカッ」じゃなくて「パッパッ」と聴こえ、バスドラは「パスッパスッ」と軽い感じに聴こえます。
一方「ハイレゾ音源」+「SIMGOT MT3 PRO」だと、ギューっと凝縮された「鉄の塊」を聴いているような感覚です。
全ての音が原音に近い状態で聴こえ、特にボーカルの息遣い、観客の歓声、空気感、が鮮明に頭にイメージできます。
そして一番驚いたのが、中低音のパワーと迫力です!音の厚みが凄い!
今までのハイレゾに対する勝手なイメージとして、高音域のクリアーさが増すのかな?という思い込みがあったのですが、それだけではなく、中音域も低音域も全体的に音の情報量が増えており、「SIMGOT MT3 PRO」のドライバーがフルパワーで振動しているのを感じ取ることができます。
これ、「Apple Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」で聴いていますが、ポータブルDACを通して聴くとまた更に良くなる可能性があるとか、とんでもない世界ですね・・。
人はこうしてオーディオ沼にハマっていくんでしょうね・・。
Androidで聴いてみた結果・・・
続いてAndroid構成で視聴。
こちらも最初にSpotifyで同じ音源を聴いたあと、ハイレゾ音源を聴いてみました。
既に耳が肥えてしまったため最初ほどの衝撃はありませんでしたが、iPhone同様にハイレゾ音源は圧倒的に音の情報量が多く解像感が高いです。その結果、音質と迫力が別次元に・・・。
そして今回、iPhoneハイレゾ環境とAndroidハイレゾ環境で聴き比べた結果、非常に細かい差ですがAndroid環境のほうが音に広がりを感じました。
HUAWEIのスマートフォンには、スマホから出る全ての音にサラウンド効果を与える「ヘッドセットDTSモード」という機能があるのですが、テスト時はもちろんこの機能をOFFにしています。
ちなみに「ヘッドセットDTSモード」をONにすると、「ハイレゾ」の高音質と「ヘッドセットDTSモード」のサラウンド効果で、さらに臨場感と迫力が凄いことに!
サラウンドはハイレゾの正解では邪道とされるかもしれませんが、これはこれで重低音好きの方にはたまらないのではないでしょうか。
iPhone純正のイヤホンと聴き比べて見た結果・・・
これだけだと、他の有線イヤホンとの違いがわからないので、iPhone純正のイヤホンとも聴き比べてみました。
純正とは言え、Apple純正イヤホンって結構バカにできない音質ですからね。
しかし、聴き比べた結果「SIMGOT MT3 PRO」に軍配があがりました。
しかも圧倒的な大差で。
iPhone純正イヤホンでハイレゾ音源を聴いた感想ですが、まず耳につくのが刺々しい高音域です。ハイハットの音が耳に突き刺さりますね・・・。
さらに中音域から低音域の豊かさが感じられず、全体的に薄っぺらい印象です。
さすがにハイレゾ対応イヤホンとの比較は厳しいものがあったようです・・・。
一方、「SIMGOT MT3 PRO」だと全体的に音の厚みが倍増します。
特に低音域から中音域の音の豊かさは比較にならないほどの圧倒的な差です。
ベースやバスドラの音の厚みが非常に豊かですし、音量を上げても高音が耳に突き刺さることが全くなく、ハイハットやシンセの高音域が非常に耳に心地よいです。
音量を上げてもビビリや音の歪みやバランスが損なわれず、かつ嫌な突き刺さる感じがまったくなくフラットに音を楽しめます。
MT3 PROの惜しいところ
音質は非常に良いと感じた「SIMGOT MT3 PRO」ですが、普段使いでちょっと残念だなと感じたポイントがありました。
それはこちらの2点です。
- 外出先で使用すると、ケーブルバンドのマジックテープ部分が服にくっついて非常に気になる
- ケーブルが長すぎて邪魔になる
通勤途中に聴きながら歩いていると、ケーブルバンドのマジックテープがネクタイにピッタリくっ付いてすごく気になりました。
なので、マジックテープが付かないように裏返して留めるようにして回避しました。
ケーブルの長さについては、イヤホンを装着してスマホをスーツの内ポケットに入れると、だらーんと垂れたイヤホンケーブルがいちいちベルトの端に引っかかって非常に気になりました。
やはり通勤途中のケーブルはかなり邪魔ですね・・。利便性という点では完全に「AirPods Pro」に軍配が上がります。
どちらも有線イヤホン故の使い勝手の悪さですが、音質とは全く関係ない部分での惜しいポイントです。
音質最優先の方であれば正直デメリットにはならないかもしれません。
私も移動中は利便性の高い「AirPods Pro」を使用し、自宅やカフェなどで落ち着いて音楽を楽しみたい時には「SIMGOT MT3 PRO」を使うといったように、シチュエーションによってイヤホンを使わけて楽しみたいと思っています。
まとめ
「SIMGOT MT3 PRO」は、10mm高磁気複合ダイナミックドライバーを採用し、ハイレゾ対応、リケーブル可能と高スペックながら、8,000円弱までコストを抑えた高コスパハイレゾ対応カナル型有線イヤホンです。
- ハイレゾに興味があり、初めてのハイレゾ対応イヤホンを探している
- 純正イヤホンの代わりに高音質のイヤホンを探している
- 重低音を楽しみたいがオーバーイヤー型のような大げさなのはいやだ
- 可愛いイヤホンを探している女性
- 人とは違ったイヤホンを使いたい
今回始めてハイレゾの世界を体験しましたが、音楽鑑賞の質が高まり、贅沢なひと時を味わえました!
聴き慣れたコンテンツが全く別物のクオリティーで楽しめるので、ハイレゾが気になっている方は是非この高コスパハイレゾ対応有線イヤホン「SIMGOT MT3 PRO」でハイレゾの世界に足を踏み入れてみて欲しいです。
以上、はしかん(@hashikan3)がお伝えしました。
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