本記事では、Oladanceのウェアラブルステレオ『Oladance Wearable Stereo B1』をレビューしています。イヤホンのように耳に入れるわけでもなく、骨伝導のように圧着するわけでもない。耳の近くの小さなスピーカーから音が聞こえる、まるでなにも装着していないかのような軽いつけ心地が特徴的なワイヤレスイヤホンです。
こんにちは。ランニングするときには音楽が欠かせない”はしかん(@hashikan3)”と申します。
イヤホンも有線イヤホンからどんどん多様化が進んで、これらが一般的になってきました。
- 完全ワイヤレス化
- ノイズキャンセル機能搭載
- 骨伝導方式
「イヤホンに何を求めるか?」によっていろんな選択肢が増えたのは嬉しいところ!
この記事でご紹介する『Oladance Wearable Stereo B1』は、そんなイヤホン界にもう一つ新しいジャンルを刻み込む、全く新しい「ウェアラブルステレオ」というジャンルのワイヤレスイヤホンです。
イヤホンとは違い、「スピーカーを装着する」といった感覚のデバイスです。
16.5mmもの大口径ドライバを採用したスピーカー部分が耳の直前に来るように装着でき、イヤホンとは違った音の楽しみ方ができます。
また、完全に耳を塞がないため環境音が遮られることなく聞き取れることも特徴の一つです。
環境音が聞き取れるデバイスとしては骨伝導イヤホンや最近ではSONY LinkBudsが話題になりましたが、『Oladance Wearable Stereo B1』は今までのものとは違い、本当に小さいスピーカーが耳の直前においてあるんですよね。
しばらく使っていますが、僕が特に気に入っているのが、この3点!
- 軽い装着感で耳が疲れない
- イヤホン単体で再生停止、曲送り、曲戻し、ボリュームコントロールが可能で、しかも操作性がバツグン!
- 1回の充電で16時間も持つという驚異のバッテリー持続時間
はじめて付けたときは、「これ、耳に付いてる?」と疑いたくなるほどの軽い装着感に非常に驚きました。
『Oladance Wearable Stereo B1』の特徴
- 耳に入れないタイプなので、長時間つけていても耳の中が痛くならない
- 引っ掛けるだけの軽い装着感
- 満充電で16時間も持つバッテリー持続時間
- タッチセンサーで再生停止、曲送り曲戻し、ボリュームコントロールまででき、操作性もGood!
本記事ではそんな 『Oladance Wearable Stereo B1』を写真多めでレビューしていきます!
本記事はメーカーのOladance様よりサンプル品をご提供いただき作成しています。
動画レビュー
Oladance Wearable Stereo B1 の概要
それでは『Oladance Wearable Stereo B1』の概要をチェックしていきましょう。
スペック
詳細スペックはこちら。
ブランド | Oladance |
商品名 | Oladance Wearable Stereo B1 |
型番 | OLA02 |
色 | ネイビー、ホワイト、オレンジ、シルバー |
装着方式 | OWS(Open Wearable Stereo)方式 |
ドライバー | 16.5mm |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.2 |
ノイズキャンセル | ENCノイズキャンセル |
使用時間 | 最大16時間 |
充電時間 | 1.5〜2時間 |
バッテリー容量 | 160mAh |
大きさ(ケース) | 幅 13.0cm x 奥行 4.8cm x 厚み 2.6cm |
重さ | 12.7g(片側)/ 59.4g(ケース)/ 84.9g(両方ケースに収めた状態) |
防塵防水性能 | IPX4等級(あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない。) |
カラバリはネイビー、ホワイト、オレンジ、シルバーの4色。
どれも魅力的なカラーリングで、ケースの色もそれに合わせてコーディネイトされているのも好感が持てます。
外観と付属品
右の青い方が本体。左のオレンジの箱はオプションの充電ケースです。
- Oladance Wearable Stereo 本体
- ハードケース
- 充電ケーブル 1本
- ユーザーガイド
付属の充電ケースに収まった状態で入っています。
本体は耳に引っ掛けるワイヤー部分でスピーカー部分とバッテリー部分がつながっているような形状です。部分的に艶があり高級感のある仕上がりです。
ロゴがプリントされている部分はタッチセンサーが内蔵されており、ここをタップしたりスワイプすることで操作ができます。
肌が直接触れる内側の部分は、マットでサラサラした手触り。
ワイヤー部分はコシが結構強めです。
ネイビーに付属してくるケースはマットブラック仕上げ。中央にOladanceのロゴがあしらわれています。
背面にUSB TYPE-Cのポートがあります。
見えにくいですが、フロント部分にLEDのインジケーターがあります。
ケーブルを接続すると、白いLEDがゆっくりと点滅し、充電中であることが確認できます。
指が引っかかりやすく、取り出しやすいです。
イヤホンって時々とても取り出しにくいものがありますが、これは全くそんな心配はありません。
オプションの充電ケース
充電ケースは2,550mAhの大容量。これを使えば最大で94時間使えます。
94時間といえば、1日6時間使ったとしても、15.6日間、つまり2週間以上使える計算になります。
一週間程度の出張であれば、無充電でいけそうですね…
ここに本体をセットします。
セットすれば自動的に充電が開始されます。
バッテリー残量はフロント部分にある4つの白色LEDで確認可能です。
背面にUSB TYPE-Cのポートを搭載しています。
重さと大きさ
大容量バッテリーを内蔵しているのと、耳にかけるという構造上、イヤホン本体が物理的に大きいため全体的に大きくて重いです。
重さは片側で約12.7g。AppleのAirPods Proが片側5.4gなので、単純に重さだけ比較するとかなり重め。
ただ、装着感は非常に軽く、装着していることを忘れるほど。
単純に重さや大きさだけじゃないんだなぁと感じさせられました。
ケースの大きさは 幅 13.0cm x 奥行 4.8cm x 厚み 2.6cm。重さは59.4g。
オプションの充電ケースの大きさは 幅 8.8cm x 奥行 7.8cm x 厚み 3.7cm。重さは121.3g。
本体を収納すると146.8gとなります。
AirPodsと比較するとちょうど2つ分くらいの大きさです。
Oladance Wearable Stereo B1 を使ってみた感想
軽い装着感 着けてる感じがほぼしない
このOladanceの最大の特徴が着け心地です。
初めて装着した時は、「これでちゃんと着いてる?」と疑うほど軽く、普通のイヤホンに比べると装着してない感がすごいです。
その理由が「耳に何も入れない」から。
マスクしながら着けていると、装着しているのを忘れるほど。
装着方法は耳に引っ掛けるだけなんですが、耳の後ろに位置するバッテリー部分の重みのおかげでバランスが保たれており、普段の生活で使っている限りでは全く落ちることはありませんでした。
外音が全く遮られない
最近のワイヤレスイヤホンには「ノイズキャンセル機能」が搭載された製品が増えてきていますが、これはまったく逆を行っている製品です。
耳を塞がないので、当然っちゃ当然なんですが、音楽を聴いていても周りの環境音が全て聞こえます。
一人で在宅勤務しているときに、来訪者のインターホンに気付けて受け取るタイミングを失わずに済むとか、ランニングやウォーキングをするときに後ろから近づいてくる自転車や車に気付けて安心とか、様々なメリットがあります。
あと、音が自然な形で周りの環境音と混ざって聞こえるので、耳への刺激を感じにくいのも特徴です。
長時間カナル型イヤホンを使ったりしていると、耳への悪影響が心配になりますが、物理的に耳の中に入れないことも影響していると思いますが長時間使っていても「耳が疲れた」という感覚になりにくいです。
操作がスムーズ タップもスライドも認識率は高い
操作性は非常に良いです。
イヤホン本体だけで、曲の再生・停止、曲送り・曲戻しだけでなく、音量調整やボイスアシスタントの起動までできます。
けっこう音量調整ができなかったり、設定で音量調整機能を割り当てると曲送りや曲戻しができなくなってどちらか一択といった製品も多い中、全ての操作をイヤホン本体だけでこなせるのはとても嬉しいポイント。
しかも専用アプリで各動作に割り当てる機能を細かく設定できるため、とても使い勝手は良いと感じました。
まったく新しいカテゴリの製品ですが、製品としての完成度は非常に高いと感じました。
音質
ひとことで言うと「マイルドな音質」というのが僕の正直な感想です。
直接耳に入れるタイプのイヤホンのほうが音の粒感があって、輪郭が明瞭なイメージなんですが、この『Oladance Wearable Stereo B1』の場合は音がマイルドで音がツンツン突き刺すことがなく、まろやかなイメージ。
このタイプのワイヤレスヘッドセットははじめてだったので、最初のファーストインプレッションは「あれ?音質ってこんなもんなの?」というネガティブなものでしたが、、2週間ほど『Oladance Wearable Stereo B1』だけを使っていると、こっちの方が自分のなかで標準の音質になってきて、一般的なカナル型ワイヤレスイヤホンを久し振りに使うと「音が突き刺さる」ように感覚に見舞われました。
ずっと聴いていて思ったのですが、これはイヤホンの音質と比較するよりも、デスクトップスピーカーと比較したほうが近いかもしれません。
まとめると、「耳に優しく自然な音質」といったところ。
「Wearable Stereo」というネーミングの意味がわかったような気がします。
また、アプリの搭載されているイコライザーで好みの音質に調整できるのも特徴の一つです。
高音域を少し強調して使うとちょうど良い感じになりました!
AirPods Pro との比較
僕はiPhoneがメインスマホなので、やはりいちばんよく使うのが「AirPods Pro」。
これとの比較ですが、そもそも機構として全く違う点が2点あります。
- カナル型とオープンエア型の違い
- ノイズキャンセル機能を搭載している
AirPods Proはカナル型でしかも周辺のノイズをカットするアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しているため、静かな場所はもちろん、雑音の多い場所でもコンテンツを楽しむことができます。
音質は、音の明瞭度や輪郭はAirPods Proの方が上です。耳の中に直接装着するうえ、周辺のノイズも消え去るのでコンテンツの音がハッキリしています。
一方、『Oladance Wearable Stereo B1』の方は音の聴こえ方がソフトで自然な感じです。特性としてはフラットなので、高音域をイコライザーで持ち上げてあげるとより自然な音質になります。
OpenRun Pro との比較
これも通常のイヤホンと比較すると構造が大きくちがう骨伝導という手法を使ったデバイスです。
音質を比較すると、『Oladance Wearable Stereo B1』の方が中音域と低音域の音の厚みが2倍くらいになったイメージです。
「OpenRun Pro」は骨伝導という特性上、高音域や人の声が得意領域なので、このあたりの音はかなり明瞭度が高いですが、低音域は通常のスピーカーが発生する音と比べるとやや劣ってしまいます。
『Oladance Wearable Stereo B1』は中音域や低音域は、16.5mmのドライバーの特性を活かして、耳の中にスピーカーを入れなくてもしっかりと豊かな音を届けてくれます。
まとめると、通常のイヤホンとは構造が全く違うため、イヤホンに慣れている方は使用開始直後は籠もった感じを受けるかもしれませんが、デスクトップスピーカーが耳の近くに置いてあるようなソフトな音質に慣れてしまうと、こちらがデフォルトになって癖になってしまう音質です。
これは今後がとても楽しみなデバイスです!
マイク音質のサンプル
『Oladance Wearable Stereo B1』を使ってサンプル音声を収録しました。AirPods Pro の音質と比較できるように、それぞれ同じ環境で録音しています。参考にしてみていただけると嬉しいです。
Oladance Wearable Stereo B1(静かな場所)
AirPods Pro(静かな場所)
Oladance Wearable Stereo B1(雑音がするカフェ)
AirPods Pro(雑音がするカフェ)
Oladance Wearable Stereo B1(左側だけ装着)
左右共に、片側だけでも問題なくコンテンツの視聴と通話が可能であることが確認できました。
操作方法
イヤホン側面のタッチパネルをタップ、あるいはスワイプして操作します。
物理ボタンはないため、強く押したりする必要はありません。
また、下の操作方法は初期設定の状態のものです。アプリを使って、好みの操作に変更することもできます。
音楽を聴くときの操作
- 1回タップ:曲の再生・停止
- 右を2回タップ:曲送り
- 左を2回タップ:曲戻し
- 3回タップ:ボイスアシスタントの起動
- 後ろから前にスワイプ:音量アップ
- 前から後ろにスワイプ:音量ダウン
通話時の操作
- 1回タップ:着信応答
- 2回タップ:終話・着信拒否
- 3回タップ:割当なし(着信応答や終話・着信拒否を割当て可能)
- 後ろから前にスワイプ:音量アップ
- 前から後ろにスワイプ:音量ダウン
専用アプリ
専用アプリを使って、操作に関する設定やイコライザーでの音質調整、イヤホン本体のファームウェアアップデートが可能です。
アプリはiOSおよびAndroid両方でリリースされています。
Oladance
Oladance無料posted withアプリーチ
設定画面は下のような形です。
デメリット
ホワイトノイズが聞こえる
使っている途中に楽曲を停止すると、少し「サー」というホワイトノイズが聴こえます。
普通にコンテンツを再生しているときは問題ないので、気にならないって方も多いかもしれないですが、個人的にちょっと気になったのでお伝えしておきます。
結構頻繁にファームウェアのアップデートが入っているので、ホワイトノイズもそのうちなくならないかな〜と願っています。
ちなみに、どうしても気になる場合は、無音状態で自動的にOFFになる「Auto Mute」が発動するまでの時間を少なくしてあげることで多少改善させることが可能です。
15秒でホワイトノイズを止める方法
- Oladance APPで、イヤホン本体のファームウェアを「バージョン4.0.9」にアップデートします。
- アプリの「Settings」をタップし、「Auto Mute」をタップします。
- 「15 seconds」を選択し「Done」をタップします。
マルチポイント接続対応ではない
『Oladance Wearable Stereo B1』はマルチポイント接続には対応していないので、接続先の機器を切り替えたいときは現状接続機器との接続を切断し、次の接続先のデバイスから接続してあげる必要があります。
「スマホでしか使わない」とか「タブレット専用にする!」といったように、デバイスを切り替える機会が少ない方には大きな問題にはなりませんが、常に2台以上のデバイスを使っていて、シームレスに接続先を切り替えて使いたい方にはあまり向いていません。
すでに複数のAppleデバイスをAirPodsでストレスなく切り替えて使っている方や、マルチポイント接続対応のワイヤレスイヤホンをご利用の方はちょっと不便を感じる可能性があります。
まとめ
本記事では『Oladance Wearable Stereo B1』をご紹介しました。
耳に引っ掛けるだけの軽い装着感と、16時間持つバッテリー、そしてスムーズなタッチ操作が可能なウェアラブルステレオという新しいジャンルのワイヤレスイヤホンです。
イヤホンや骨伝導とは違い、スピーカーが耳の直前に置いてあるような自然な音質でコンテンツを楽しむことができます。
『Oladance Wearable Stereo B1』はこんな方におすすめ
- 自宅でリモートワーク中に来訪者に気づかなかった経験がある方
- オフィスで回りからの声掛けに気づかなかった経験がある方
- 長時間イヤホンを装着していて耳が痛くなるのを防ぎたい方
- イヤホンだと耳が悪くなりそうで心配な方
『Oladance Wearable Stereo B1』はクラウドファンディングMakuakeで1億円もの支援購入を集めた大変人気の製品です。
そしてAmazonでも販売が開始されました。
動画レビュー
気になった方はぜひ動画もチェックしてみてください!
以上、はしかん(@hashikan3)がお伝えしました。
コメント